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且
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かつ
ふりがな文庫
“
且
(
かつ
)” の例文
勿論学んで
悉
(
つく
)
したりとは言はず。
且
(
かつ
)
又先生に学ぶ所はまだ
沢山
(
たくさん
)
あるやうなれば、何ごとも僕に
盗
(
ぬす
)
めるだけは盗み置かん心がまへなり。
田端人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
谷から吹き上げる風は冷く
且
(
かつ
)
強いにも
拘
(
かかわ
)
らず、絶頂は不思議に風が当らない許りか、風呂場へ這入った時のように生温くさえ感じた。
秩父宮殿下に侍して槍ヶ岳へ
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
降ると見ばの歌を聞いたとて毒を飼われて
終
(
しま
)
った後に何になろう。
且
(
かつ
)
其歌も講釈師が示しそうな歌で、利休が示しそうな歌ではない。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
且
(
かつ
)
は武士という身分の手前、自分だけは相変らず奥の便所へ通っていると、それから二日目の晩にまたもやその戸が開かなくなった。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
塗
(
ぬ
)
りたての
壁
(
かべ
)
は
狹苦
(
せまくる
)
しい
小屋
(
こや
)
の
内側
(
うちがは
)
を
濕
(
しめ
)
つぽく
且
(
かつ
)
闇
(
くら
)
くした。
壁
(
かべ
)
の
土
(
つち
)
の
段々
(
だん/\
)
に
乾
(
かわ
)
くのが
待遠
(
まちどほ
)
で
卯平
(
うへい
)
は
毎日
(
まいにち
)
床
(
ゆか
)
の
上
(
うへ
)
の
筵
(
むしろ
)
に
坐
(
すわ
)
つて
火
(
ひ
)
を
焚
(
たい
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
繊細、強靭、
且
(
かつ
)
疳がつよくて、音に対する態度は貴族的であり命令的である。嵩よりも線の感じのつよい指揮の態度なのであった。
近頃の話題
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
且
(
かつ
)
その結果として、代々同じような調子で世襲財産と家名とが親から子へと伝えられて来た為めに、二つの物は遂に全然同一になって
アッシャア家の覆滅
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
且
(
かつ
)
面白
(
おもしろ
)
い
人物
(
じんぶつ
)
であるから
交際
(
かうさい
)
して
見給
(
みたま
)
へと
云
(
い
)
ふのでありました、
是
(
これ
)
から
私
(
わたし
)
が
又
(
また
)
山田
(
やまだ
)
と
石橋
(
いしばし
)
とを
引合
(
ひきあは
)
せて、
先
(
ま
)
づ
桃園
(
とうゑん
)
に
義
(
ぎ
)
を
結
(
むす
)
んだ
状
(
かたち
)
です
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その女の蝋のように冷たく
且
(
かつ
)
白い皮膚に手を触れてメスをあてた時は、一種異様の戦慄が、指先の神経から全身の神経に
伝播
(
でんぱん
)
した。
恋愛曲線
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
且
(
かつ
)
又
(
また
)
、それだけに特別の努力も払われたことはなく、大して新生面も附け加えられて来なかったように考えられてならぬのである。
FARCE に就て
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
雪吹に
逢
(
あひ
)
たる時は雪を
掘
(
ほり
)
身を其内に
埋
(
うづむ
)
れば雪
暫時
(
ざんじ
)
につもり、雪中はかへつて
温
(
あたゝか
)
なる
気味
(
きみ
)
ありて
且
(
かつ
)
気息
(
いき
)
を
漏
(
もら
)
し死をまぬがるゝ事あり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
彼少女は粗暴なる少年に車を
挽
(
ひ
)
かれて、
且
(
かつ
)
は
懼
(
おそ
)
れ且は喜びたりき。彼少女は
面紗
(
めんさ
)
を
緊
(
きび
)
しく引締めて、身をば車の片隅に寄せ居たり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
青差
(
あおざし
)
拾貫文
(
じっかんもん
)
御褒美下し置かるゝ有難く心得ませい、
且
(
かつ
)
半右衞門の跡目相続の上、手代萬助は其の方において永の
暇
(
いとま
)
申付けて宜かろう
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
尤
(
もっとも
)
此十年
許
(
ばか
)
りは余程中風めきて危く見え、
且
(
かつ
)
耳も遠くなり居られ候故、長くは持つまじと思ひ/\
是迄
(
これまで
)
無事なりしは不幸中の幸なりき。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
藤田東湖が『瓢兮』の詩の中に曰く、『
夭壽
(
えうじゆ
)
有
レ
命
めいあり
非
二
汝罪
一
なんぢのつみにあらず
。
姓名
(
せいめい
)
且
(
かつ
)
附
二
驥尾
一
傳
きびにふしてつたう
』
酒に死せる押川春浪
(旧字旧仮名)
/
大町桂月
(著)
且
(
かつ
)
、爆発現状の目撃者が重傷、惨死、又は人事不省に陥っている為め目下の処、事件の真相について、何等の手がかりを得ず——
ココナットの実
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
支那は文化古く世界の中国であるが日本は支那の文化を輸入して僅に最近文化的になったばかりの国であり
且
(
かつ
)
東海の叢爾たる島国である。
日本上古の硬外交
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
且
(
かつ
)
指
(
ゆび
)
の
先
(
さき
)
へでも、
手
(
て
)
の
平
(
ひら
)
の
上
(
うへ
)
へでも
自由
(
じいう
)
に
尻
(
しり
)
が
据
(
すわ
)
る。それが
尻
(
しり
)
の
穴
(
あな
)
へ
楊枝
(
やうじ
)
の
樣
(
やう
)
な
細
(
ほそ
)
いものを
突
(
つ
)
つ
込
(
こ
)
むとしゆうつと
一度
(
いちど
)
に
收縮
(
しうしゆく
)
して
仕舞
(
しま
)
ふ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ガランとして
人気
(
ひとけ
)
もない中に、雪持寒牡丹の模様の着つけに、紫帽子の
女形
(
おやま
)
が、たった一人、坐った姿は、異様で
且
(
かつ
)
妖
(
あや
)
しかった。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
生々
(
せいせい
)
又生々。
営々
(
えいえい
)
且
(
かつ
)
営々。
何処
(
どこ
)
を向いても
凄
(
すさま
)
じい自然の
活気
(
かっき
)
に
威圧
(
いあつ
)
される。
田圃
(
たんぼ
)
には
泥声
(
だみごえ
)
あげて
蛙
(
かわず
)
が「
生
(
う
)
めよ
殖
(
ふ
)
えん」とわめく。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
聞
(
きゝ
)
與惣次は大いに喜び然ば御
途中
(
とちう
)
に
待受
(
まちうけ
)
て直に願はゞ萬一傳吉が助かることもあらんか
且
(
かつ
)
はお專が氣をも
取直
(
とりなほ
)
させんと其のことを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
見張り
初
(
はじ
)
めてより
幾程
(
いくほど
)
も無く余は目科の振舞に
最
(
い
)
と怪しく
且
(
かつ
)
恐ろしげなる事あるを見て
何
(
ど
)
うせ
碌
(
ろく
)
な人には
非
(
あら
)
ずと思いたり、其事は
他
(
ほか
)
ならず
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
民子は年が多いし
且
(
かつ
)
は意味あって僕の所へゆくであろうと思われたと気がついたか、非常に
愧
(
は
)
じ入った様子に、顔真赤にして
俯向
(
うつむ
)
いている。
野菊の墓
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
あなたの一般的批評は
其
(
その
)
観察の深く
且
(
かつ
)
大にして
肯綮
(
こうけい
)
に当つて居る事を示して居り、
併
(
あは
)
せてあなたの天才を引立たせて居ります。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
そしてすでに三十五年も前に、メンデルが立派に同じ結果を出して居て、
且
(
かつ
)
それを詳しく説明していることまで、すっかりわかったのでした。
グレゴール・メンデル
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
辛くもその家を遁走したりけるが家に帰らんも勘当の身なり、
且
(
かつ
)
は婦人に
捜出
(
さがしい
)
だされんことを
慮
(
おもんぱか
)
りて、遂に予を
便
(
たよ
)
りしなり。
黒壁
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
途
(
みち
)
に一騎の驕将を
懲
(
こ
)
らすといふ一段を五行或は四行の大字にものしぬるに
字行
(
じのかたち
)
もシドロモドロにて
且
(
かつ
)
墨の
続
(
つ
)
かぬ処ありて読み難しと云へば
其
(
そ
)
を
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
されば
他国
(
かのくに
)
の
聖
(
ひじり
)
の教も、ここの
国土
(
くにつち
)
にふさはしからぬことすくなからず。
且
(
かつ
)
八三
詩
(
し
)
にもいはざるや。
八四
兄弟
牆
(
うち
)
に
鬩
(
せめ
)
ぐとも
外
(
よそ
)
の
侮
(
あなどり
)
を
禦
(
ふせ
)
げよと。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
母様はますますあなたを
可愛
(
かあい
)
がり、あなたもますます母様に尽したのでした。この
日頃
(
ひごろ
)
あなたは病気ではあったものの、なお
且
(
かつ
)
機嫌がよかった。
少年・春
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
私は事の意外さ、
且
(
かつ
)
は恐しさに、
最早
(
もはや
)
何の影もない鏡の表を見つめたまま、暫くはその場を動くことも出来ませんでした。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
当地伯林に於いては、私達は
殆
(
ほとん
)
ど全く戦争のあることを感じません。劇場もカフェエも一杯客が詰まっており、食物は十分で
且
(
かつ
)
美味であります。
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
依之
増修
(
ぞうしう
)
の
説
(
せつ
)
に於て此事は
彼
(
かの
)
書に見しと
覚
(
おぼえ
)
しも、其書を蔵せざれば
急就
(
きうし
)
の用に
弁
(
べん
)
ぜず、
韈癬
(
べつせん
)
するが多し。
且
(
かつ
)
浅学
(
せんがく
)
なれば
引漏
(
ひきもら
)
したるも
最
(
いと
)
多かるべし。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
つまり神楽坂にも段々高級ないいカッフエが出来、それで益々土地が開け
且
(
かつ
)
その繁栄を増すように思われたからだった。
早稲田神楽坂
(新字新仮名)
/
加能作次郎
(著)
且
(
かつ
)
又
(
また
)
、弱り切ったお君の姿を見ると、このうえ駕籠に揺られて、
険
(
けわ
)
しい山越しをさせることは考えものであります。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
されど、主親につかふる者は食することなかれ、はからず不忠不孝の名を下すべし、
且
(
かつ
)
その人品を損なふことあり
河豚
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
數歩にして既にその舊道のいかに嶮に、
且
(
かつ
)
いかに荒廢に歸したるかを知りぬ。昔の
大路
(
たいろ
)
には
荊棘
(
けいきよく
)
深く茂りて、をり/\
横
(
よこたは
)
れる小溪には渡るべき橋すら無し。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
且
(
かつ
)
その学問上に研究する事柄もその方法も本人の思うがまゝに一任して
傍
(
かたわら
)
より
喙
(
くちばし
)
を
容
(
い
)
れず、その成績の果して
能
(
よ
)
く人を利するか利せざるかを問わざるのみか
人生の楽事
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
且
(
かつ
)
性來
(
せいらい
)
記憶力
(
きおくりよく
)
に
乏
(
とぼ
)
しき
余
(
よ
)
は、
此等
(
これら
)
の
病症
(
びやうしやう
)
の
爲
(
ため
)
に
益
(
ます/\
)
其
(
その
)
※退
(
げんたい
)
するを
感
(
かん
)
じ、
治療法
(
ちれうはふ
)
に
苦心
(
くしん
)
せる
時
(
とき
)
、
偶
(
たま/\
)
冷水浴
(
れいすゐよく
)
を
爲
(
な
)
して
神
(
かみ
)
に
祷願
(
たうぐわん
)
せば
必
(
かなら
)
ず
功驗
(
こうけん
)
ある
可
(
べ
)
しと
告
(
つ
)
ぐる
人
(
ひと
)
あり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
かさね
來
(
き
)
しが
當代
(
たうだい
)
の
新田
(
につた
)
のあるじは
家
(
いへ
)
につきて
血統
(
ちすぢ
)
ならず
一人娘
(
ひとりむすめ
)
に
入夫
(
にふふ
)
の
身
(
み
)
なりしかば
相
(
あひ
)
思
(
おも
)
ふの
心
(
こゝろ
)
も
深
(
ふか
)
からず
且
(
かつ
)
は
利
(
り
)
にのみ
走
(
はし
)
る
曲者
(
くせもの
)
なればかねては
松澤
(
まつざは
)
が
隆盛
(
りうせい
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
而して其由来する所は、
浄瑠璃
(
じやうるり
)
の朗誦法に帰すべく、
且
(
かつ
)
は又た我邦言語の母韻に終る事情にも帰すべしと雖、
職
(
しよく
)
として整合の、余りに厳格なるに因せずとせんや。
劇詩の前途如何
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
妙見は普賢より四十米低いに過ぎないが、この内側面に面した方は
急峻
(
きゅうしゅん
)
で、普賢がその前に
来
(
きた
)
り、
且
(
かつ
)
密林に
蔽
(
おお
)
われているため、ただ西南の展望を有するに過ぎぬ。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
十八歳以上二十七八歳までの、真面目にして
且
(
かつ
)
愛嬌あり、常識を有し、一生夫に忠実にして、血統正しく上品なる婦人ならば、貧富を問わず、妻として迎え優遇す。
自殺を買う話
(新字新仮名)
/
橋本五郎
(著)
此
(
この
)
偉大
(
ゐだい
)
な
現象
(
げんしやう
)
を
起
(
おこ
)
させるものは
人間以上
(
にんげんいじやう
)
の
者
(
もの
)
で
人間以上
(
にんげんいじやう
)
の
形
(
かたち
)
をしたものだらう。
此
(
この
)
想像
(
さうざう
)
が
宗教
(
しうけう
)
の
基
(
もと
)
となり、
化物
(
ばけもの
)
を
創造
(
さうざう
)
するのである。
且
(
かつ
)
又
(
また
)
人間
(
にんげん
)
には
由來
(
ゆらい
)
好奇心
(
かうきしん
)
が
有
(
あ
)
る。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
雨かとまがふばかり淙々として響く渓流の音を、灯火暗き半夜の床に聴く時は、寂しく
且
(
かつ
)
心細い。
山の宿海の宿
(新字旧仮名)
/
河井酔茗
(著)
お話中ですが、われわれは非常に多忙でありますし、
且
(
かつ
)
又
(
また
)
非常に重大事件を数多抱えて居りますために、なるべくつまらんことでわれわれを
煩
(
わずら
)
わさないように願いたい。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
初め旧幕に
阿諛
(
あゆ
)
し、
恐多
(
おそれおほ
)
くも廃帝之説を唱へ、万古一統の
天日嗣
(
あまつひつぎ
)
を
危
(
あやう
)
うせんとす。
且
(
かつ
)
憂国之正士を
構陥讒戮
(
こうかんざんりく
)
し、此頃
外夷
(
ぐわいい
)
に内通し、
耶蘇
(
やそ
)
教を皇国に
蔓布
(
まんぷ
)
することを約す。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
いな大いに世の文明を進め人の智識を加うるに稗益あり、
且
(
かつ
)
夫
(
それ
)
試
(
こゝろみ
)
に
言語
(
げんぎょ
)
と文章の人の感情を動かすの軽重に就て爰に一例を挙んに、
韓退之
(
かんたいし
)
蘇子瞻
(
そしせん
)
の上に駕する漢文の名人
松の操美人の生埋:01 序
(新字新仮名)
/
宇田川文海
(著)
治承四年六月頃の出来事であったのだが、
俄
(
にわ
)
かに都が他の場所に移った事があった。この事が非常に急に、不意打ちに行われたので都の住人は驚き
且
(
かつ
)
は狼狽したのであった。
現代語訳 方丈記
(新字新仮名)
/
鴨長明
(著)
然
(
しか
)
し、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
と
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
とは
私
(
わたくし
)
が
堅
(
かた
)
く
友
(
とも
)
に
保證
(
ほしやう
)
して
居
(
お
)
る
人
(
ひと
)
、
且
(
かつ
)
は
纎弱
(
かよわ
)
き
女性
(
によせう
)
と、
無邪氣
(
むじやき
)
なる
少年
(
せうねん
)
の
身
(
み
)
であれば、
先
(
ま
)
づ
此
(
この
)
二人
(
ふたり
)
をば
避難
(
ひなん
)
せしめんと
頻
(
しきり
)
に
心
(
こゝろ
)
を
焦
(
いらだ
)
てたのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
且
(
かつ
)
既ニ不覊独立ノ国ト為リタルガ故ニ、或ハ師ヲ出シ或ハ和睦ヲ議シ、或ハ条約ヲ結ビ或ハ貿易ヲ為ス等、
都
(
すべ
)
テ独立国ニ行フベキ事件ハ我国ニ於テモ之ヲ施行スルノ全権アリ。
アメリカ独立宣言
(新字旧仮名)
/
トマス・ジェファーソン
(著)
“且”の意味
《形容動詞》
(かつ)ある事物が並行して起こったり存在していることを表す。ならびに。同時に。
(出典:Wiktionary)
且
常用漢字
中学
部首:⼀
5画
“且”を含む語句
猶且
苟且
仍且
尚且
予且
且又
裂裙且傷股
且那
豈且
苟且偸安
片桐市正且元
片桐且元
来飲且飯
巴且杏
孩兒愚且魯
姑且水
且鞮侯
且忠
且学之広博