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『山の宿海の宿』
ふりがな文庫
『
山の宿海の宿
(
やまのやどうみのやど
)
』
海辺の旅宿は、潮の香がする。山中の旅宿は苔の香がする。 裏には、貝殻や、魚籠が散乱てゐる。海に近いからであらう。庭には、枯柴や、草籠が片よせてある。山に近いからであらう。 海辺の宿の女中は、必ず白粉を塗つてゐる。山の宿の女中は、必ずしも白粉 …
著者
河井酔茗
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
且
(
かつ
)
鎮静
(
しづめ
)