“詳敷”の読み方と例文
読み方割合
くわし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は「さては、早速（さっそく）入用（いりよう）があると見えるね」などとからかいながら、お喋（しゃべ）りにも、その詳敷（くわし）い方法を説明したのである。
毒草 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)
「イヤ、僕も多少は知っているさ。あれは先ず、近来の珍事だったからな。世間はあの噂で持切っている。が、多分君程詳敷（くわし）くはないんだ。少し話さないか」
一枚の切符 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)
ところが、私は今、それを先生のお口から私の妻に詳敷（くわし）く御伝えが願い度いと思っているのです。どんな悪人でも、死期が近づくと善人に帰るのかも知れません。
双生児：――ある死刑囚が教誨師にうちあけた話―― (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)