つぶ)” の例文
まるで騒動が始まつてでもゐるかのやうに騒々しくてつぶさには聞きとれなかつたが樽野は
円卓子での話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
乞うて去る折に、隆中りゅうちゅう諸葛孔明しょかつこうめいなる人物をすすめて行きましたが、何分、途上の別れぎわに、つぶさなことも訊くいとまがありませんでしたが……先生には、よくご存じでしょうか
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昭和六年の東北地方の凶作の年の、哀れな農村の生活の姿が、つぶさに書いてある。
香熊 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
太陽暦の研究をつぶさに発表し
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)