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詳
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くは
ふりがな文庫
“
詳
(
くは
)” の例文
詳
(
くは
)
しく申上げなければわかりません。勇太郎樣は亡くなつた先の御新造さんの御子さんで、今のお君さんとは
繼
(
まゝ
)
しい仲で御座います。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何故に私がこんな風な行動を取つたかをもまた、十分に
詳
(
くは
)
しく説明した。ダイアナとメァリーは
隔意
(
かくい
)
なく私の處置に賛成してくれた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「まあ、
大概
(
たいがい
)
のことは
判
(
わか
)
つてゐるつもりですが、
貴女
(
あなた
)
の
側
(
がは
)
からなら、
大久保
(
おほくぼ
)
の
生活
(
せいくわつ
)
がいつそ
詳
(
くは
)
しく
判
(
わか
)
つてゐる
筈
(
はず
)
ぢやないですか。」
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
これらの
博物館
(
はくぶつかん
)
について
一々
(
いち/\
)
詳
(
くは
)
しくお
話
(
はな
)
しをすることは、この
本
(
ほん
)
の
紙面
(
しめん
)
が
許
(
ゆる
)
さないばかりでなく、
科學博物館
(
かがくはくぶつかん
)
や、
美術
(
びじゆつ
)
、
歴史
(
れきし
)
の
博物館
(
はくぶつかん
)
に
關
(
かん
)
しては
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
おかみさんは、さまで
詳
(
くは
)
しくお言ひなさらなかつたけれど、青木さんと奥さんとの間にはいろんなごた/\した事がおありになつたらしいやうである。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
▼ もっと見る
「よせ、下らない!」かう云つて、義雄はこんな男は
詳
(
くは
)
しいことも、短いことも聽かせるに及ばないと思つた。
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
薄笑
(
うすわら
)
ひをしたぎり、
何
(
なん
)
とも
答
(
こた
)
へなかつた。
其代
(
そのかは
)
り
推
(
お
)
して、
御米
(
およね
)
の
信仰
(
しんかう
)
に
就
(
つ
)
いて、
詳
(
くは
)
しい
質問
(
しつもん
)
も
掛
(
か
)
けなかつた。
御米
(
およね
)
には、それが
仕合
(
しあは
)
せかも
知
(
し
)
れなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
小學校生活
(
せうがくかうせいくわつ
)
の
詳
(
くは
)
しい
事
(
こと
)
は
別
(
べつ
)
に
申
(
まう
)
しますまい。
去年
(
きよねん
)
の
夏
(
なつ
)
でした、
僕
(
ぼく
)
は
久
(
ひさし
)
ぶりで
故郷
(
くに
)
に
歸
(
かへ
)
つて
見
(
み
)
ましたが、
伸一先生
(
しんいちせんせい
)
は
年
(
とし
)
を
取
(
と
)
つたばかり、
其精神
(
そのせいしん
)
と
其生活
(
そのせいくわつ
)
は
少
(
すこ
)
しも
變
(
かは
)
りません。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
さて
歌
(
うた
)
は、どこまでも、
自分
(
じぶん
)
の
心
(
こゝろ
)
を
詳
(
くは
)
しく、
相手
(
あひて
)
の
心
(
こゝろ
)
を
牽
(
ひ
)
くようにいひ
出
(
だ
)
すものであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
かう言つて、その婆さんは、比較的
詳
(
くは
)
しくかれの
平生
(
へいぜい
)
の状態を世話人達に話した。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
硯友社
(
けんいうしや
)
の
沿革
(
えんかく
)
に
就
(
つ
)
いては、
他日
(
たじつ
)
頗
(
すこぶ
)
る
詳
(
くは
)
しく
説
(
と
)
く
心得
(
こゝろえ
)
で
茲
(
こゝ
)
には
纔
(
わづか
)
に
機関雑誌
(
きくわんざつし
)
の
変遷
(
へんせん
)
を
略叙
(
りやくじよ
)
したので、それも
一向
(
いつかう
)
要領
(
えうりやう
)
を
得
(
え
)
ませんが、お話を
為
(
す
)
る用意が無かつたのですから、
這麼
(
こんな
)
事
(
こと
)
で
御免
(
ごめん
)
を
蒙
(
かふむ
)
ります
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「某新聞記者の西洋の詩のことを尋ねた時、芭蕉はその記者にかう答へた。——西洋の詩に
詳
(
くは
)
しいのは京都の上田
敏
(
びん
)
である。彼の常に云ふ所によれば、象徴派の詩人の作品は甚だ幽幻を極めてゐる。」
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「何でも、町藝妓だつたといふことだが、
詳
(
くは
)
しいことは誰も知りませんよ。荻野左仲樣が見染めて三千五百石のお部屋樣に直して——」
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
不運
(
ふうん
)
にも
彼
(
かれ
)
に
誘惑
(
いうわく
)
された
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
女
(
をんな
)
だとも
思
(
おも
)
へるのであつたが、しかし
恋愛
(
れんあい
)
の
成立
(
せいりつ
)
については、
彼
(
かれ
)
も
詳
(
くは
)
しい
事
(
こと
)
は
知
(
し
)
らなかつた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
學校にゐる令孃たちの學ぶ
才藝
(
さいげい
)
に就いてのベシーの
詳
(
くは
)
しい話は、それに劣らず私を惹きつけると、私は思つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
この
先生
(
せんせい
)
は
動物學者
(
どうぶつがくしや
)
でありまして、
日本
(
につぽん
)
へ
來
(
く
)
る
前
(
まへ
)
に、アメリカのフロリダといふ
所
(
ところ
)
で
石器時代
(
せつきじだい
)
の
貝塚
(
かひづか
)
を
掘
(
ほ
)
つた
經驗
(
けいけん
)
があり、その
方面
(
ほうめん
)
の
學問
(
がくもん
)
にも
詳
(
くは
)
しい
人
(
ひと
)
でありました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
御米
(
およね
)
はそんな
消息
(
せうそく
)
を
全
(
まつた
)
く
知
(
し
)
らなかつた。
小六
(
ころく
)
から
詳
(
くは
)
しい
説明
(
せつめい
)
を
聞
(
き
)
いて、
始
(
はじ
)
めて
成程
(
なるほど
)
と
首肯
(
うなづ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
この件ははなし上手な氷峰自身の
詳
(
くは
)
しい報告を義雄がまた義雄自身で解釋して見たのだが——
泡鳴五部作:03 放浪
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
佐原屋の
身上
(
しんしやう
)
がどうなつて居るか、
現金
(
かね
)
の
融通
(
ゆうづう
)
、材木、山元との取引など、仲間に
訊
(
き
)
いたら判るだらう。出來るだけ
詳
(
くは
)
しく調べてくれ。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「もう少し
詳
(
くは
)
しくあなたの考へを説明して下されば、多分僕にも、もつとよく理解されるかも知れません。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
然
(
しか
)
し
自分
(
じぶん
)
は
未
(
いま
)
だ
嘗
(
かつ
)
て
參禪
(
さんぜん
)
といふ
事
(
こと
)
をした
經驗
(
けいけん
)
がないと
自白
(
じはく
)
した。もし
詳
(
くは
)
しい
話
(
はなし
)
が
聞
(
き
)
きたければ、
幸
(
さいは
)
ひ
自分
(
じぶん
)
の
知
(
し
)
り
合
(
あひ
)
によく
鎌倉
(
かまくら
)
へ
行
(
ゆ
)
く
男
(
をとこ
)
があるから
紹介
(
せうかい
)
してやらうと
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
なほ
昔
(
むかし
)
の
風俗
(
ふうぞく
)
や
生活
(
せいかつ
)
のあり
樣
(
さま
)
については、
詳
(
くは
)
しいことをこゝでお
話
(
はな
)
しする
時間
(
じかん
)
もなく、
皆
(
みな
)
さんが
歴史
(
れきし
)
の
本
(
ほん
)
や
他
(
ほか
)
の
先生
(
せんせい
)
から
教
(
をそ
)
はることゝ
思
(
おも
)
ひますから、
今日
(
けふ
)
はこれだけでよして
置
(
お
)
きます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
詳
(
くは
)
しく言へば、紅筆で書いた願文から起つたことだ、——その願文を書いた奴は、下手人も同樣だが——お前はその疑ひを受けてゐる。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
詳
(
くは
)
しく話して下さい。小半次の野郎は、何んだつて主人を殺す氣になつたんです。そして、どんな手段で殺したんでせう、親分」
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
詳
(
くは
)
しく言ふと、お糸は恐ろしく
智慧
(
ちゑ
)
のまはる女で、お此と金次郎を亡きものにするために、先づ一國者で考への足りない寅藏を迷はせた。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「少し調べたいが、
破傷風
(
はしやうふう
)
にでもなるといけないから、大急ぎで船を岸につけて、近くの醫者へ行くやうに、いづれ
詳
(
くは
)
しいことは後で——」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「話は少し
差障
(
さしさは
)
りがありますが、
詳
(
くは
)
しく申上げないと、お解りにならないかも知れません。どうぞ、暫らくお許しを願ひます」
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「面白さうだな。もう少し順序を立てて、
詳
(
くは
)
しく話してくれ。朝つから現場を掻き廻したんだから、少しは筋が通るだらう」
銭形平次捕物控:130 仏敵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「本郷金助町の御浪人大瀧清左衞門樣の一番目娘でお
茂世
(
もよ
)
さん、——
詳
(
くは
)
しいことは此處に居る妹のお勢さんに訊いて下さい」
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「その五人の樣子を、
詳
(
くは
)
しく話して見るが宜い。神田で八
卦
(
け
)
を置いて、高輪の
犯人
(
ほし
)
を言ひ當てるのも、洒落れて居るだらう」
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
番頭の周助も吾妻屋の家庭の事については容易に口を開きませんが、これは隣に住んでゐる新吉から後で
詳
(
くは
)
しく聽きました。
銭形平次捕物控:145 蜘蛛の巣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
廻して内弟子に
介抱
(
かいはう
)
されて居ました。
詳
(
くは
)
しい事が聽きたかつたら、明神下の錢形の親分のところへ來いと言つて來ましたから
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「八、關口の子分衆と、下つ引を五六人集めて、あのお妾姉妹と、奉公人達の身許をすつかり洗つてくれ。
詳
(
くは
)
しいほど宜い」
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「誰も
詳
(
くは
)
しいことは知りません。でも、亡くなつた親父は上方で
懇意
(
こんい
)
になつた樣子で、いろ/\のことを知つてをりました」
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
遺書
(
かきおき
)
があつたんで——
詳
(
くは
)
しいことはわかりませんが、見張るやうに頼んで置いた神樂坂の友吉が、暗いうちに使ひをよこしてくれましたよ」
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
詳
(
くは
)
しく訊いて來てくれ、與惣六は誰かに殺されたのでは無いか、義理の弟——今は白梅屋敷の主人になつて居る、金兵衞に怪しい筋は無かつたか
銭形平次捕物控:284 白梅の精
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「大變なことでしたな。ところで、あつしは旅から歸つたばかりで、何んにも知りません。最初から
詳
(
くは
)
しく話して下さい」
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「正直者はそれが本當さ、——ところで、どんな野郎が拔いたんだ。三百八十兩が懷中から消えた
後前
(
あとさき
)
のことを、少し
詳
(
くは
)
しく聞かして貰はうか」
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「だから
詳
(
くは
)
しく話して見るが宜い。三輪の萬七親分の言ふのが本當か、本人の八五郎が言ふのが本當か、
一伍仔什
(
いちぶしじふ
)
を聽いた上で極めようぢやないか」
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「よし、三十間堀の猪之助親分には濟まないが、念のため覗いて見ることにしよう、
詳
(
くは
)
しいことは、道々聽くとして」
銭形平次捕物控:260 女臼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その話を
詳
(
くは
)
しく訊きたいが。實は雪の降る大晦日の晩に、生れたばかりの赤ん坊を、赤合羽に包んで橋の
袂
(
たもと
)
に棄てるといふのは腑に落ちないことだ。
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
味噌汁に仕込んだ、
石見
(
いはみ
)
銀山鼠捕りで死んだ死體を調べるより、
詳
(
くは
)
しく、前後の事情を訊く方が大事だつたのです。
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まア、そんな事はどうでもいゝ、——坊ちやんの見えなくなつた、前後の事を
詳
(
くは
)
しく聽かうぢやありませんか」
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
詳
(
くは
)
しいことは、現場を見て來た與吉に訊いて下さい。御存じの通り、この野郎はあつしの倍も口が達者だから」
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
俺も今になつてつく/″\
悟
(
さと
)
つた。——いづれ錢形の親分のところへでも行つて、
詳
(
くは
)
しく申上げ、惡い事から足を
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何んの卷添へなんだ。——正直に話したらお前さんの迷惑になるやうにはしない。
詳
(
くは
)
しく話して見るが宜い」
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
した晩、
囃子
(
はやし
)
方の六助はどんな樣子だつたか。煙草は何を買つて、煙草入はどんなものを持つて居たか。いつもと違つたところがなかつたか
詳
(
くは
)
しく訊くんだ
銭形平次捕物控:213 一と目千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
運んで來なかつたか、——誰か用事か何にかで來たものはないか、——
昨夜
(
ゆうべ
)
飯の後で外へ出た者は誰と誰で、出なかつた者は誰と誰か、
詳
(
くは
)
しく調べて來てくれ
銭形平次捕物控:113 北冥の魚
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それからお前は、原庭の
栗唐
(
くりから
)
の竹松の家へ行つて、昨夜竹松夫妻と眞珠太夫は確かに外へ出なかつたかどうか、
詳
(
くは
)
しく訊いてくれ。下女か留守番は居るだらう
銭形平次捕物控:319 真珠太夫
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「最初から若旦那もお銀さんも助かる氣はなかつたんです、——
詳
(
くは
)
しく申上げませう、落着いて聽いて下さい、一度死んだ者は、逃げも隱れもしやしません」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
詳
常用漢字
中学
部首:⾔
13画
“詳”を含む語句
詳細
不詳
未詳
詳密
詳報
委曲詳細
詳説
詳記
詳細事
詳悉
安詳
詳敷
詳究
詳知
詳述
詳言
詳明
詳密精細
詳備
詳々
...