“栗唐”の読み方と例文
読み方割合
くりから100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
栗唐くりから一座の、眞珠太夫の噂も、近頃平次の注意をいた一つでした。何しろ、善惡共に滅茶滅茶の評判です。
それからお前は、原庭の栗唐くりからの竹松の家へ行つて、昨夜竹松夫妻と眞珠太夫は確かに外へ出なかつたかどうか、くはしく訊いてくれ。下女か留守番は居るだらう
栗唐くりからといふのは、木曾義仲の火牛の策で有名な、クリカラ峠が故郷に近かつたので、栗唐と洒落しやれたのだと、竹松が大汗を掻いて辯解したのは、これは後の話です。