“くりから”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
倶利伽羅46.2%
倶利迦羅23.1%
栗唐7.7%
倶利加羅7.7%
倶梨迦羅7.7%
栗殻7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……それよりして、倶利伽羅くりからかゝる、新道しんだう天田越あまたごえたうげで、力餅ちからもちを……べたかつたが澁茶しぶちやばかり。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
越中西礪波にしとなみ埴生はにゅう村大字埴生字長に矢立山という地がある。これも加賀との境らしい。『こし下草したくさ』によれば越中より倶利迦羅くりから道へ出づる間道なり、一に矢立越という。名義不詳。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
栗唐くりから一座の、眞珠太夫の噂も、近頃平次の注意をいた一つでした。何しろ、善惡共に滅茶滅茶の評判です。
それからお前は、原庭の栗唐くりからの竹松の家へ行つて、昨夜竹松夫妻と眞珠太夫は確かに外へ出なかつたかどうか、くはしく訊いてくれ。下女か留守番は居るだらう
横田河原よこたがはらの一戰にもろくも敗れしに驚きて、今はとて平家最後の力を盡して北に打向ひし十五萬餘騎、一門の存亡をせし倶利加羅くりから篠原しのはらの二戰に、哀れや殘り少なに打ちなされ、背疵せきずかゝへて
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
そこで版をわざわざ組み直さないで、その紙型のままで縮刷本が出来ることになった、最初に出来たのは朱の羽二重に金で縮冊大菩薩峠と打ち出し、倶梨迦羅くりから剣や
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これよりさき、境はふと、もののかしらを葉ごしに見た時、形から、名から、牛の首……と胸に浮ぶと、この栗殻くりからとは方角の反対な、加賀と越前えちぜん国境くにざかいに、同じ名の牛首がある——その山も二三度越えたが
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)