栗殻くりから)” の例文
これよりさき、境はふと、もののかしらを葉ごしに見た時、形から、名から、牛の首……と胸に浮ぶと、この栗殻くりからとは方角の反対な、加賀と越前えちぜん国境くにざかいに、同じ名の牛首がある——その山も二三度越えたが
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)