“ずて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の時聴衆みな言ってえらく、ばかりの佳作を一節切のはなずてに為さんはおしむべき事ならずや、宜敷よろしく足らざるを補いなば、あっぱれ席上の呼び物となるべしとの勧めにもとづ
夫婦別れをようか、世帯をしまおうかというのを、そばで聞いて居りますと、私も子供じゃアありませんから、聞きずてにもなりませんので、誠に申し兼ねましたが、お役には立ちますまいけれど
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其外色々の事を云つてゐる。教師の名は大抵呼びずてにする。なか一人ひとり広田さんと云つたものがある。それから何故なぜ広田さんは独身でゐるかといふ議論を始めた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
右の肩に賜うと云う字があるのを見落した上に後藤さんの名前がぎるのでつい失礼をしたのである。後藤さんも清国皇帝にって、こう小さくずてに書かれちゃたまらない。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)