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好
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ずき
ふりがな文庫
“
好
(
ずき
)” の例文
小児
(
せうに
)
の如くタワイなく、
意気地
(
いくぢ
)
なく、
湾白
(
わんぱく
)
で、ダヾをこねて、
遊
(
あそ
)
び
好
(
ずき
)
で、
無法
(
むはふ
)
で、
歿分暁
(
わからずや
)
で、
或時
(
あるとき
)
はお
山
(
やま
)
の
大将
(
たいしやう
)
となりて
空威張
(
からゐばり
)
をし
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
亡くなつた
良人
(
をつと
)
が辞書などを著した学者であつた
丈
(
だけ
)
に婆さんも
中中
(
なか/\
)
文学
好
(
ずき
)
で、僕の為にいろんな古い
田舎
(
ゐなか
)
の俗謡などを聞かせて
呉
(
くれ
)
る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
致すは
爰
(
こゝ
)
のこと林藏は
能
(
よい
)
歳
(
とし
)
を
仕
(
し
)
て
殊
(
こと
)
の
外
(
ほか
)
女
好
(
ずき
)
夫故大方
然樣
(
さやう
)
な一
件
(
けん
)
でも御座りませうが
主有者
(
ぬしあるもの
)
に手を出すの
密夫
(
まをとこ
)
などは致ませんが
只々
(
たゞ/\
)
錢
(
ぜに
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
なにあんな風で、交際
好
(
ずき
)
というわけではないでしょう。それだからめったには来ないが、今日は誘いに寄るといっていたのです。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
如何に理窟
好
(
ずき
)
の躬恒でも
斯様
(
かよう
)
な説を聞いたらさぞかし困り可申候。屑屋が躬恒の弁護などするは
贔屓
(
ひいき
)
の引倒しにや候べき。(三月二十四日)
人々に答ふ
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
福井 あのお神さんは世話
好
(
ずき
)
だからね。言いなり次第に世話になっていないとうるさいからさ。おとなしく見ておもらいよ。
渡鳥いつかへる:軽演劇一幕四場
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この
衝立
(
ついたて
)
の後に
有合物
(
ありあいもの
)
で一杯やって居ります、へー、碌な物は有りませんが、此の
家
(
うち
)
の婆さんは綺麗
好
(
ずき
)
で芋を煮ても
牛蒡
(
ごぼう
)
を
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
けれども、あの位研究
好
(
ずき
)
の
兄
(
あに
)
が、この位自分を可愛がつて呉れるのだから、それを思ふと、
兄
(
あに
)
は日本中で一番
好
(
い
)
い人に違ないと云ふ結論であつた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
あの旦那の飛んだもの
好
(
ずき
)
から、
洒落
(
しゃれ
)
にまた鑑札を請けて、以前のままの、お
珊
(
さん
)
という名で、新しく
披露
(
ひろめ
)
をしました。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見ましたが
煙脂
(
やに
)
で真黒に染って居ます
何
(
ど
)
うしても余程の烟草
好
(
ずき
)
です煙草入を持て居ない筈は有ません
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
それは江戸の邸に
岡見彦曹
(
おかみひこぞう
)
と
云
(
い
)
う蘭学
好
(
ずき
)
の人があって、この人は立派な身分のある上士族で、
如何
(
どう
)
かして江戸藩邸に蘭学の塾を開きたいと云うので、様々に周旋して
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
日本
好
(
ずき
)
の此の令嬢は、瑠璃子とは可なり親しい間柄だつた。彼女は思ひがけない処で、瑠璃子に会つたのを可なり欣んだ。瑠璃子は誘はれるまゝに、大使令嬢の部屋を訪ねて行つた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
ただ一つの希望は「歴史癖と考証
好
(
ずき
)
」で有名な
胡適之
(
こてきし
)
先生の門人
等
(
ら
)
が、ひょっとすると将来幾多の新
端緒
(
たんしょ
)
を尋ね出すかもしれない。しかしその時にはもう阿Q正伝は消滅しているかもしれない。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
酒
好
(
ずき
)
だということが
一寸
(
ちょっと
)
見ても知れる、太った
赭顔
(
あからがお
)
の男である。
独身
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
人間の喧嘩
好
(
ずき
)
な事だけは、認めて遣らなくては
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
それでも日本酒
好
(
ずき
)
になると、何酒よりも日本酒が一番うまいと言ふことは殆ど
上戸
(
じょうご
)
一般に声を
揃
(
そろ
)
へて言ふ所を見ると
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
向島
(
むこうじま
)
のうら
枯
(
がれ
)
さえ見に
行
(
ゆ
)
く人もないのに、秋の末の十二社、それはよし、もの
好
(
ずき
)
として
差措
(
さしお
)
いても、小山にはまだ令室のないこと、並びに今も来る途中
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
貞「だから私が先生に申上げて置きました、
彼奴
(
あいつ
)
は誠にあゝいう処ばかり遊びに参るのが好きでげす、全体道楽者でげすからなア、彼奴
余程
(
よっぽど
)
婦人
好
(
ずき
)
でげすよ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
日本
好
(
ずき
)
の
此
(
こ
)
の令嬢は、瑠璃子とは可なり親しい間柄だった。彼女は思いがけない
処
(
ところ
)
で、瑠璃子に会ったのを可なり
欣
(
よろこ
)
んだ。瑠璃子は誘われるまゝに、大使令嬢の部屋を訪ねて行った。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
直
(
す
)
ぐ近所にある有名なモニコと云ふ
酒場
(
キヤバレエ
)
の若い踊子を
落籍
(
ひか
)
せて細君にして居る。僕は近頃
此
(
この
)
若夫婦と一緒に食卓に就くが、文学
好
(
ずき
)
なピエルはいろんな文学者の逸話などを聞かせて
呉
(
く
)
れる。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
押
(
おさ
)
へ少し
辛抱
(
しんばう
)
して居らるゝと
屹度
(
きつと
)
出世
(
しゆつせ
)
も出來まする其御邸と申のは至つて
風儀
(
ふうぎ
)
も
能
(
よい
)
との事
傍輩衆
(
はうばいしう
)
も大勢有て御
奇麗
(
きれい
)
好
(
ずき
)
の方々ゆゑ毎日朝から
化粧
(
つくろひ
)
が御奉公安心なる物なりと口から
出次第
(
でしだい
)
喋舌立
(
しやべりたて
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
僕にこの本を貸してくれたものはある文学
好
(
ずき
)
の友達であった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
自から頼む所がなくなってはさる
計
(
はかりごと
)
もしはせまい、憎まれものの殺生
好
(
ずき
)
はまた相応した力もあった。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此の
家
(
うち
)
へお
飯
(
まんま
)
を
喫
(
た
)
べに這入った人達も驚きましたが中には角力
好
(
ずき
)
で江戸の勇み肌の人も居りまして
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
文学
好
(
ずき
)
の
此
(
この
)
青年医学士は特に
良人
(
をつと
)
の乗る船を
択
(
えら
)
び、部屋迄も同じ部屋を択んで渡欧するのであると語られた。若い美しい
其
(
その
)
夫人が横浜での別れに泣崩れて
居
(
ゐ
)
られたのは今も目に
泛
(
うか
)
ぶ様である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
何にも面白く
無
(
ない
)
と言位の人物にて
麻布
(
あざぶ
)
に三次郎
芝
(
しば
)
に勘左衞門赤坂に此長助と三人の公事
好
(
ずき
)
家主なり此長助には
望
(
のぞ
)
む所の出入なりと
直樣
(
すぐさま
)
お光が力となりしはお光か
貞心
(
ていしん
)
の
貫
(
つら
)
ぬく運と言も
畢竟
(
ひつきやう
)
天より定りて人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
よ——かみゆひさんは、きれい
好
(
ずき
)
で、それは
消毒
(
せうどく
)
が
入
(
はひ
)
つて
居
(
ゐ
)
るんですから。」
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
蟠「えゝ/\これはその
何
(
なん
)
でござる、実は先日
朋友
(
ほうゆう
)
がまいりまして、八丁堀辺の侍の娘で、御殿奉公を致して
居
(
お
)
る者であるが、至って碁
好
(
ずき
)
な娘、折があったら御前へととと
取持
(
とりもち
)
を頼まれまして」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
……どこか茶店をと思うのに、本街道は、元来、上の石山を切って通るので、浜際は、もの
好
(
ずき
)
が
歩行
(
ある
)
くのだから、仕事をしている、布さらし、塩焼に、一杯無心する便宜はありません。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
芝居
好
(
ずき
)
な方で、酔っぱらった遊びがえりの真夜中に、あなた、やっぱり芝居ずきの
俥夫
(
くるまや
)
と話がはずむと、壱岐殿坂の
真中
(
まんなか
)
あたりで、
俥夫
(
わかいしゅ
)
は吹消した
提灯
(
かんばん
)
を、鼠に踏まえて、
真鍮
(
しんちゅう
)
の
煙管
(
きせる
)
を鉄扇で
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
窓掛に
合歓
(
ねむ
)
の花の影こそ揺れ揺れ通え、差覗く人目は届かぬから、縁の雨戸は開けたままで、心置なく飲めるのを、あれだけの酒
好
(
ずき
)
が、なぜか、夫人の居ない時は、
硝子杯
(
コップ
)
へ
注
(
つ
)
ける口も苦そうに
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
草
(
くさ
)
は
其
(
そ
)
のまゝです……
近頃
(
ちかごろ
)
までに、四五
度
(
ど
)
、
越
(
こ
)
して
來
(
き
)
た
人
(
ひと
)
がありましたけれども、
何
(
ど
)
う
云
(
い
)
ふものか
住着
(
すみつ
)
きませんから、
別
(
べつ
)
に
手入
(
てい
)
れもしないので、
貴女
(
あなた
)
のおもの
好
(
ずき
)
のまゝに
殘
(
のこ
)
つて
居
(
ゐ
)
ます、……
秋口
(
あきぐち
)
には
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
好
常用漢字
小4
部首:⼥
6画
“好”を含む語句
恰好
不好
嗜好
好事
好事家
相好
好男子
好漢
好奇
格好
好意
好者
好色
好々
大好
好悪
好奇心
好人物
好物
好機
...