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好
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す
ふりがな文庫
“
好
(
す
)” の例文
それから、おじいさんは、それは、また
寒
(
さむ
)
がりでありました。けれど、こうした
気
(
き
)
むずかしやのおじいさんでも、
子供
(
こども
)
は
好
(
す
)
きでした。
ものぐさじじいの来世
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それでも夏はそれほどひどくは気にならないけれど冬羽織着物、下着、半衿とあんまり
違
(
ちが
)
う色を
用
(
つか
)
うのは千世子は
好
(
す
)
いて居なかった。
千世子(二)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
この
話
(
はなし
)
を
但馬守
(
たじまのかみ
)
が、
與力
(
よりき
)
から
聞
(
き
)
いて、一
層
(
そう
)
玄竹
(
げんちく
)
が
好
(
す
)
きになつたのであつた。それからもう
一
(
ひと
)
つ、
玄竹
(
げんちく
)
が
但馬守
(
たじまのかみ
)
を
喜
(
よろこ
)
ばせた
逸話
(
いつわ
)
がある。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「あんな怖らしい顏つきしてゐやはつて、若い女の事書いたり、戀したとか
好
(
す
)
いたとかいふやうな事、ようまあ書けたもんやなあ。」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
尤
(
もつと
)
もさういへば
壯
(
さかり
)
の
頃
(
ころ
)
でも
俺
(
お
)
らあ
知
(
し
)
つてからは
仕事
(
しごと
)
は
上手
(
じやうず
)
で
行
(
や
)
ると
出
(
だ
)
しちやみつしら
行
(
や
)
る
樣
(
やう
)
だつけが、
好
(
す
)
きぢやねえ
鹽梅
(
あんべえ
)
だつけのさな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
處
(
ところ
)
が
此
(
この
)
アルゼリヤ
國
(
こく
)
の
中
(
うち
)
でブリダアといふ
市府
(
まち
)
の
人
(
ひと
)
は
分
(
わけ
)
ても
怠惰
(
なまけ
)
ることが
好
(
す
)
き、
道樂
(
だうらく
)
をして
日
(
ひ
)
を
送
(
おく
)
ることが好きといふ次第である。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
食物
(
たべもの
)
に
好
(
す
)
ききらいをいう、というよりは、あれもいや、これもいや、のべつに「いや、いや」とばかり、一雄はいいつづけていました。
祖母
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ローズ・ブノワさんは
動物
(
どうぶつ
)
が
好
(
す
)
きで、
動物
(
どうぶつ
)
の方でもローズ・ブノワさんが
好
(
す
)
きです。だからこそ
鳥
(
とり
)
や
獣
(
けもの
)
のいうことがわかるのです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
「きみたちは、どこの子なの。あんたは、どこの子なの。」と、すっかりもう
好
(
す
)
きになって、にこにこしながら、少年はたずねる。
キリストのヨルカに召された少年
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
そこも
父
(
とう
)
さんの
好
(
す
)
きなところで、
家
(
うち
)
の
人
(
ひと
)
が
手桶
(
てをけ
)
をかついで
來
(
き
)
たり、
水
(
みづ
)
を
汲
(
く
)
んだりする
側
(
そば
)
に
立
(
た
)
つて、それを見
る
(
み
)
のを
樂
(
たのし
)
く
思
(
おも
)
ひました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
三四郎は礼を云つて、一つ
食
(
た
)
べた。
髭
(
ひげ
)
のある人は
好
(
す
)
きと見えて、
無暗
(
むやみ
)
に
食
(
た
)
べた。三四郎にもつと
食
(
た
)
べろと云ふ。三四郎は又一つ
食
(
た
)
べた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
食物の
好
(
す
)
き
嫌
(
きら
)
ひと云ふ事は一家族の中にさへ有る事故、異りたる國民、異りたる
人種
(
じんしゆ
)
の間に於ては
猶更
(
なほさら
)
甚しき
懸隔
(
けんかく
)
を見るものなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
わたしはもう二度とこの世の中で、いちばん
好
(
す
)
きだった人に会うことができないのだ。こう思うとわたしは息苦しいように感じた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
ロミオ あれは
自分
(
じぶん
)
の
饒舌
(
しゃべ
)
るのを
聽
(
き
)
くことの
好
(
す
)
きな
男
(
をとこ
)
、
一月
(
ひとつき
)
かゝってもやり
切
(
き
)
れぬやうな
事
(
こと
)
を、一
分間
(
ぶんかん
)
で
饒舌
(
しゃべ
)
り
立
(
た
)
てようといふ
男
(
をとこ
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『あなた
方
(
がた
)
の
中
(
なか
)
にも、
人間
(
にんげん
)
が
好
(
す
)
きなものと
嫌
(
きら
)
いなもの、
又
(
また
)
性質
(
せいしつ
)
のさびしいものと
陽気
(
ようき
)
なものと、いろいろ
相違
(
そうい
)
があるでしょうね?』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そこでこんどはしばらくこの
仲間
(
なかま
)
屋敷へも帰らねえから、
兄貴
(
あにき
)
はここで冬を越すとも、また
閉
(
し
)
めて京都へ立つなりと
好
(
す
)
きにしてくれ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わざわざ遠廻りしてまで
他所
(
よそ
)
の風呂へ行くといった様に、
勢
(
いきお
)
い、それは
好
(
す
)
き
好
(
ず
)
きのことではあるけれど、噂で持ちきっていたものである。
電気風呂の怪死事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私
(
わたし
)
今
(
いま
)
ゐるところ
日本
(
にほん
)
の
家
(
いえ
)
でございます。
私
(
わたし
)
日本
(
にほん
)
の
家
(
うち
)
が
好
(
す
)
きでございます。
日本
(
にほん
)
の
西洋家屋
(
せいようかおく
)
はお
粗末
(
そまつ
)
で
却
(
かへつ
)
て
感
(
かん
)
じが
悪
(
わる
)
うございます。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
僕を一番
好
(
す
)
いていた弟が銃口の前で僕の名を呼んで、救けを求めたことまでわかっていて、どうしても、ほんとうとしか思えないのです。
死後の恋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
もし
掘
(
ほ
)
って
水
(
みず
)
が
出
(
で
)
なかったら、どこにでもお
前
(
まえ
)
さんの
好
(
す
)
きなところに
掘
(
ほ
)
らしてあげよう。あのへんは、みな、わしの
土地
(
とち
)
だから。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
こいつは
私
(
わたし
)
の
言
(
い
)
いそこないだ。が、ともかく、お
礼
(
れい
)
のつもりで、いいものを
持
(
も
)
つてきましたよ。
旦那
(
だんな
)
は
金魚
(
きんぎょ
)
が
好
(
す
)
きだそうですね。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
きつと、おぢさんの
子供
(
こども
)
やおぢさんを
好
(
す
)
いてくれる
子供
(
こども
)
たちと
同
(
おな
)
じやうに、よろこんで
讀
(
よ
)
んでくれ、よろこんで
歌
(
うた
)
つてくれるにちがひない。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
その
上
(
うへ
)
個人
(
こじん
)
には
特殊
(
とくしゆ
)
の
性癖
(
せいへき
)
があつて、
所謂
(
いはゆる
)
好
(
す
)
き
嫌
(
きら
)
ひがあり、
甲
(
かふ
)
の
好
(
この
)
む
處
(
ところ
)
は
乙
(
おつ
)
が
嫌
(
きら
)
ふ
處
(
ところ
)
であり、
所謂
(
いはゆる
)
蓼
(
たで
)
喰
(
く
)
ふ
蟲
(
むし
)
も
好
(
す
)
き
好
(
ず
)
きである。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
でもクリストフは、知らず知らずに彼を
好
(
す
)
いてるのだった。第一に、思うままになるおとなしい
玩具
(
がんぐ
)
として、彼が
好
(
す
)
きだった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
ところがじっさいにおいてはかれを
好
(
す
)
くものはイルコック、ウエップ、グロースの三人だけで、その他の少年はドノバンをこのまなかった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
あるいは鶏の柔い肉を
好
(
す
)
き自由に切っても構いません。別に
玉葱
(
たまねぎ
)
を三つか四つ入れて塩胡椒で味をつけて弱い火でおよそ一時間ほど煮ます。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
男らしいきっぱりとしたところはあるが、体格の大きい、肩の怒った、眼の鋭い、頬骨の出たところなど、女に
好
(
す
)
かれるような点はなかった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
知らせる位なら、園絵はかれが妻じゃ。
好
(
す
)
いたの
好
(
す
)
かれたのという新妻じゃ。まず、弟よりも妻へ
報
(
しら
)
せそうなものではないか
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「顏だつて一種獨特よ。頬がこけてやつれてるけど、私は
好
(
す
)
きなの。丈夫になつて元氣が出て來れば、きつと
嫌味
(
いやみ
)
のない顏になると思ふわ。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「ああ! どうぞ
勘弁
(
かんべん
)
して
下
(
くだ
)
さい!」と
男
(
おとこ
)
が
答
(
こた
)
えた。「
好
(
す
)
き
好
(
この
)
んで
致
(
いた
)
した
訳
(
わけ
)
ではございません。
全
(
まった
)
くせっぱつまって
余儀
(
よぎ
)
なく
致
(
いた
)
しましたのです。 ...
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そぎやんこつ云ふた奴の
顔
(
つら
)
ば見たか。わしや、辛棒ていふこたあ、
大好
(
でやあす
)
かん。そんかわり、人がなんと云ふたてちや、
好
(
す
)
いたこたあ、すツたい。
牛山ホテル(五場)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
案
(
あん
)
ずるに、
團子
(
だんご
)
は
附燒
(
つけやき
)
を
以
(
もつ
)
て
美味
(
うま
)
いとしてある。
鹽煎餅
(
しほせんべい
)
以來
(
このかた
)
、
江戸兒
(
えどつこ
)
は
餘
(
あま
)
り
甘
(
あま
)
いのを
好
(
す
)
かぬ。が、
何
(
なに
)
を
祕
(
かく
)
さう、
私
(
わたし
)
は
團子
(
だんご
)
は
饀
(
あん
)
の
方
(
はう
)
を
得意
(
とくい
)
とする。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
虚霊
(
きょれい
)
」を吹かず「
虚空
(
こくう
)
」を吹かず、好んで「鈴慕」を吹きたがるところから見れば、それは何か手ざわりがよくて、虫が
好
(
す
)
くといったような
大菩薩峠:27 鈴慕の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
仮名床
(
かなどこ
)
の
伝吉
(
でんきち
)
の
奴
(
やつ
)
ァ、ふだん
浜村屋
(
はまむらや
)
が
好
(
す
)
きだの
蜂
(
はち
)
の
頭
(
あたま
)
だのと、
口幅
(
くちはば
)
ッてえことをいってやがるくせに、なんてざまなんだ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
お
前
(
まへ
)
が
彼処
(
あつち
)
に
居
(
ゐ
)
なくなつたのは、
誰
(
だれ
)
か
好
(
す
)
きな
人
(
ひと
)
ができて、一
緒
(
しよ
)
になつたからだと
思
(
おも
)
つてゐたんだ。こんな
処
(
ところ
)
へ
稼
(
かせ
)
ぎに
出
(
で
)
てゐるとは
知
(
し
)
らなかつたヨ。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
私
(
わたし
)
はあの
玉
(
たま
)
ちやんを
見
(
み
)
せてあげたいわ、
若
(
も
)
しお
前
(
まへ
)
が
玉
(
たま
)
ちやんを
只
(
たつ
)
た一
ト
目
(
め
)
でも
見
(
み
)
やうものなら
屹度
(
きつと
)
猫
(
ねこ
)
が
好
(
す
)
きになつてよ
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「ただの
香物
(
こうのもの
)
でも、こうして煮ると皆が
好
(
す
)
くけえ、これは煮茎じゃのうて煮ずきじゃ」などと言って面白がっていた。
私の父
(新字新仮名)
/
堺利彦
(著)
「
嫌
(
きら
)
いぢやありません、
好
(
す
)
きですから
恐
(
おそ
)
れてゐるのです、
毆
(
たゝ
)
くに
忍
(
しの
)
びません、そして
飼
(
か
)
うことは
懲々
(
こり/\
)
してゐるんです」
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
……ひッ、けだものどもめ、なんとも
胆
(
きも
)
がつぶれたか。……これ六平や、そなたは
路考
(
ろこう
)
に生写し、
好
(
す
)
いたらしいの総浚い。陸尺などにはもったいない。
顎十郎捕物帳:21 かごやの客
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
幸
(
さいわい
)
に赤児は、やぎ乳を
好
(
す
)
いた。みんなは
吻
(
ほっ
)
と一ト安堵をした。生れてからずッと腹をコワしていた赤児は、やっとすこしばかり腹の方がなおりかかった。
童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
矢筒
(
やつゝ
)
などの
品物
(
しなもの
)
の
圖
(
ず
)
が
少
(
すこ
)
し
殘
(
のこ
)
つてゐるだけでありまして、ごく
昔
(
むかし
)
の
日本人
(
につぽんじん
)
はけっして
繪
(
え
)
が
上手
(
じようず
)
であつたとか、
好
(
す
)
きであつたとはいふことが
出來
(
でき
)
ないのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
張作霖
(
ちやうさくりん
)
と
言
(
い
)
はず、
如何
(
いか
)
に
支那人
(
しなじん
)
が
麻雀
(
マアジヤン
)
を
好
(
す
)
くかといふことはいろいろ
話
(
はなし
)
に
聞
(
き
)
くが、
驚
(
おどろ
)
くことは
彼等
(
かれら
)
二
日
(
か
)
も三
日
(
か
)
も
不眠不休
(
ふみんふきう
)
で
戰
(
たゝか
)
ひつづけて
平氣
(
へいき
)
だといふことだ。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
男
(
をとこ
)
も
女
(
をんな
)
も
法師
(
はふし
)
も
童
(
わらは
)
も
容貌
(
かほ
)
よきが
好
(
す
)
きぞとは
誰
(
た
)
れ
色好
(
いろごの
)
みの
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
なりけん
杉原
(
すぎはら
)
三
郎
(
らう
)
と
呼
(
よ
)
ばるゝ
人
(
ひと
)
面
(
おも
)
ざし
清
(
きよ
)
らかに
擧止優雅
(
けにくからず
)
たが
目
(
め
)
に
見
(
み
)
ても
美男
(
びなん
)
ぞと
見
(
み
)
ゆればこそは
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
かれはその
客
(
きゃく
)
がきらいだった。
廊下
(
ろうか
)
でばったり顔をあわせるようなことがあっても、わざとよこをむいて、
虫
(
むし
)
が
好
(
す
)
かないことをあからさまにしめしたりした。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
平家の
墓
(
はか
)
のそばにあるあみだ
寺
(
でら
)
の
坊
(
ぼう
)
さんが、それをきいて、たいへん
同情
(
どうじょう
)
をし、またじぶんはびわも
好
(
す
)
きだったので、この法師をお寺へひきとり、くらしには
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
修道女たちは医者が来るのをあまり
好
(
す
)
きません。医者という者は少しも信仰のないものですから。医者は
面紗
(
かおぎぬ
)
をはずしたり、時とすると他の所までめくります。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「しかしもう、これから
凧屋
(
たこや
)
はだめだ。おまえなんかも、なにかいい
好
(
す
)
きなことを考えた方がいいよ。」
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
「おい今日は俺が
奢
(
おご
)
るよ。」と庄吉は其日お茶の時に
密
(
そっ
)
と惣吉に云った。「何でも
好
(
す
)
きな物を云えよ。」
少年の死
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
新吉さんには
何
(
ど
)
んな処へでも
世帯
(
しょたい
)
を持たせて、自分の
好
(
す
)
いた女房を持たせ、それには沢山のことも出来ませんが、病気が
癒
(
なお
)
れば世帯を持つだけは手伝いをする積り
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これに反し酒の好きな者は医師がいかにその害を説くも、百薬の
長
(
ちょう
)
なりと
頑張
(
がんば
)
って聴かぬものが多い。心の
好
(
す
)
き
嫌
(
きら
)
いと物の善悪を
混同
(
こんどう
)
する者は実際を見る
明
(
めい
)
を
失
(
うしな
)
う。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
好
常用漢字
小4
部首:⼥
6画
“好”を含む語句
恰好
不好
嗜好
好事
好事家
相好
好男子
好漢
好奇
格好
好意
好者
好色
好々
大好
好悪
好奇心
好人物
好物
好機
...