“口幅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くちはば85.7%
くちはゞ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そう? 誰が受合ってくれたの。何だか解ったもんじゃないわね。あんまり口幅くちはばったい事をおっしゃると、見届けに行きますよ」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
口幅くちはばったい言い分だな、ドレだけ修行して、ドレだけ出来るのか、勝に限って、まだ人を一人斬ったという話も聞かない」
口幅くちはゞつたいことを、申す様でございますが、金で動かせない方と云つたら、数へるだけしかありませんからね。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
「よく判りました、奧樣。何の、多寡たくわ白痴脅こけおどかしの化物ごつこくらゐ、口幅くちはゞつたいことを申すやうで恐れ入りますが、この利助の黒い眼で睨めば、一と縮みで御座いませう」