トップ
>
好
>
ず
ふりがな文庫
“
好
(
ず
)” の例文
わざわざ遠廻りしてまで
他所
(
よそ
)
の風呂へ行くといった様に、
勢
(
いきお
)
い、それは
好
(
す
)
き
好
(
ず
)
きのことではあるけれど、噂で持ちきっていたものである。
電気風呂の怪死事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
父
(
とう
)
さんが
玄關
(
げんくわん
)
の
廣
(
ひろ
)
い
板
(
いた
)
の
間
(
ま
)
に
居
(
ゐ
)
て、その
筬
(
をさ
)
の
音
(
おと
)
を
聞
(
き
)
きながら
遊
(
あそ
)
んで
居
(
を
)
りますと、そこへもよくめづらしいもの
好
(
ず
)
きの
雀
(
すずめ
)
が
覗
(
のぞ
)
きに
來
(
き
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
その
上
(
うへ
)
個人
(
こじん
)
には
特殊
(
とくしゆ
)
の
性癖
(
せいへき
)
があつて、
所謂
(
いはゆる
)
好
(
す
)
き
嫌
(
きら
)
ひがあり、
甲
(
かふ
)
の
好
(
この
)
む
處
(
ところ
)
は
乙
(
おつ
)
が
嫌
(
きら
)
ふ
處
(
ところ
)
であり、
所謂
(
いはゆる
)
蓼
(
たで
)
喰
(
く
)
ふ
蟲
(
むし
)
も
好
(
す
)
き
好
(
ず
)
きである。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
飲むのよりも珍しもの
好
(
ず
)
きの私が見たこともないやうないろいろの色をして交つた
包
(
つゝみ
)
だの小箱だのが私の所有になつたのが嬉しいのである。
六日間:(日記)
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
新客
好
(
ず
)
きで、
未
(
ま
)
だ見ぬ客の前に膳を持つて行く事の好きなお米さへ、三田の御給仕は二三度で懲りて、成る可く外の者に讓る事にしてゐる。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
▼ もっと見る
樂
(
らく
)
になつたとお
喜
(
よろこ
)
びなさろうか、
夫
(
そ
)
れとも
折
(
をり
)
ふしは
彼
(
あ
)
の
話
(
はな
)
し
好
(
ず
)
きの
饒舌
(
おしやべり
)
のさわがしい
人
(
ひと
)
が
居
(
ゐ
)
なくなつたで、
少
(
すこ
)
しは
淋
(
さび
)
しい
位
(
くらゐ
)
に
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
して
下
(
くだ
)
さろうか
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
幾
(
いく
)
らか
笑
(
わら
)
ひ
交
(
まじ
)
りに
答
(
こた
)
へられながらも、さすがにばくち
好
(
ず
)
きな
支那人
(
しなじん
)
だ、
恐
(
おそ
)
ろしく
凝
(
こ
)
つた、
洒落
(
しやれ
)
た
物
(
もの
)
を
使
(
つか
)
ふなアぐらゐにほとほと
感心
(
かんしん
)
してゐたやうな
程度
(
ていど
)
で
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
そぞろあるきの見物はプロマイド屋の店さきにたつ心と、
劇
(
しばい
)
好
(
ず
)
きと、合せて絵画の観賞者でもあるのだ。
旧聞日本橋:15 流れた唾き
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
田舎
(
いなか
)
の青年に多く見るような非常に熱心な文学
好
(
ず
)
きで、雑誌という雑誌はたいてい取って、初めはいろいろな投書をして、自分の号の活字になるのを喜んでいたが
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
「
今日
(
けふ
)
は
遅
(
おそ
)
くなるとか云つて
断
(
こと
)
わつてゐた。
此間
(
このあひだ
)
から演芸会の事で大分奔走してゐる様だが、世話
好
(
ず
)
きなんだか、
馳
(
か
)
け
回
(
まは
)
る事が
好
(
す
)
きなんだか、一向要領を得ない男だ」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
きれい
好
(
ず
)
きな、おとこやもめのおじいさんは、
家
(
いえ
)
の
内
(
うち
)
をちりひとつないように
清
(
きよ
)
めていました。おじいさんは、なにをたずねられても、
知
(
し
)
らぬといったことはありません。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それならば今日生徒に教えた、De gustibus non est Disputandum である。
蓼
(
たで
)
食
(
く
)
う虫も好き
好
(
ず
)
きである。実験したければして見るが
好
(
い
)
い。
保吉の手帳から
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
貧乏
(
びんぼう
)
だったので、いろいろの
道具類
(
どうぐるい
)
は、みんな古道具屋から買い入れたのでしたが、きれい
好
(
ず
)
きな主人は、何でもきちんと
片
(
かた
)
づけ、ぴかぴかと
磨
(
みが
)
いて、小ぎれいにさっぱりとしておきました。
神様の布団
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
お民は此のカッフェーの給仕女の中では文学
好
(
ず
)
きだと言われていた。
申訳
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
好い天気が続くので下宿の窓から眺めて居ると、
彼方此方
(
あちらこちら
)
の家で大掃除が
始
(
はじま
)
り
色色
(
いろいろ
)
の洗濯物が干される。
寝台
(
ねだい
)
の藁蒲団までが日に当てられる。一体に
巴里
(
パリイ
)
の女の掃除
好
(
ず
)
きな事は京都の女と似て居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「あの婆アさんは話
好
(
ず
)
ツきヤぜ。」
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
で、それほどばくち
好
(
ず
)
きな
支那人
(
しなじん
)
が
工夫
(
くふう
)
考案
(
かうあん
)
したものだけに、
麻雀
(
マアジヤン
)
ほど
魅力
(
みりよく
)
のある、
感
(
かん
)
じのいい、
倦
(
あ
)
くことを
知
(
し
)
らない
遊
(
あそ
)
びはまア
世界
(
せかい
)
にもあるまいかと
思
(
おも
)
はれる。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
一寸
(
ちよつと
)
聞くと丸で
頑是
(
がんぜ
)
ない小供の云ひさうな事であるが、よし子の意味はもう少し深い所にあつた。研究心の強い学問
好
(
ず
)
きの人は、万事を研究する気で見るから、情愛が薄くなる訳である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
この日の夕飯は食堂のも日本料理なれば
彼処
(
かしこ
)
へ
出
(
い
)
で給へとの人の言葉を
反
(
そむ
)
くも少し憎げなりと思ひ
候
(
さふら
)
ふうへ、物
好
(
ず
)
き
心
(
ごゝろ
)
も進み
居
(
を
)
り
候
(
さふら
)
ひけん、私は船に
入
(
い
)
り
候
(
さふら
)
うて
後
(
のち
)
初めての洋装を致して下へ参り
候
(
さふらふ
)
。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
とは
或
(
あ
)
る
向
(
むか
)
うの
消息通
(
せうそくつう
)
が
僕
(
ぼく
)
に
聞
(
き
)
かせた
詞
(
ことば
)
だが、ばくち
好
(
ず
)
きで、またばくちの
天才
(
てんさい
)
の
支那人
(
しなじん
)
だけに
麻雀道
(
マアジヤンだう
)
に
於
(
おい
)
ても
中
(
なか
)
には
恐
(
おそ
)
ろしい
詐欺
(
さぎ
)
、いんちきを
企
(
くはだ
)
てるものが
可成
(
かな
)
りあるらしい。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
三四郎は元来あまり運動
好
(
ず
)
きではない。
国
(
くに
)
に居るとき
兎狩
(
うさぎがり
)
を二三度した事がある。それから高等学校の
端艇
(
ボート
)
競争のときに
旗振
(
はたふり
)
の役を勤めた事がある。其時青と赤と間違へて振つて大変苦情が出た。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
朝
(
あさ
)
の
半日
(
はんにち
)
をアトリエに
籠
(
こも
)
つた
夫
(
をつと
)
は
庭
(
には
)
で
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
と
快活
(
くわいくわつ
)
な
笑聲
(
わらひごゑ
)
を
立
(
た
)
ててゐた
長女
(
ちやうぢよ
)
の
夏繪
(
なつゑ
)
と四つになる
長男
(
ちやうなん
)
の
敏樹
(
としき
)
と、
子供
(
こども
)
好
(
ず
)
きの
夫
(
をつと
)
は
氣持
(
きもち
)
よく
仕事
(
しごと
)
が
運
(
はこ
)
んだあとでひどく
上機嫌
(
じやうきげん
)
だつた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
好
常用漢字
小4
部首:⼥
6画
“好”を含む語句
恰好
不好
嗜好
好事
好事家
相好
好男子
好漢
好奇
格好
好意
好者
好色
好々
大好
好悪
好奇心
好人物
好物
好機
...