“月余”の読み方と例文
読み方割合
げつよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、此が知れると、月余げつよさと小路こうじに油を買つた、其のあぶらようして、しかしてあたいいやしきあやしんだ人々が、いや、驚くまい事か、塩よ、楊枝ようじよと大騒動おおそうどう
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
四 月余げつよの不眠症の為に〇・七五のアダリンを常用しつつ、枕上ちんじやう子規しき全集第五巻を読めば、俳人子規や歌人子規のほかに批評家子規にも敬服すること多し。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
滞在月余げつよ、世にもつまらなく引き返したが、この時の紅いジャケットの少女がのちにいろいろの話題を世人へ投げかけた映画女優志賀暁子君のいとけなき日であろうとは誰が知ろうぞ。
わが寄席青春録 (新字新仮名) / 正岡容(著)