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好
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すき
ふりがな文庫
“
好
(
すき
)” の例文
「ぢや、
姉
(
ねい
)
さんは
何方
(
どちら
)
が
好
(
すき
)
だと
仰
(
おつ
)
しやるの」と、妹は姉の手を引ツ張りながら、
面
(
かほ
)
顰
(
しか
)
めて
促
(
うな
)
がすを、姉は空の
彼方
(
あなた
)
此方
(
こなた
)
眺
(
なが
)
めやりつゝ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
月々丑松から送る金の中から
好
(
すき
)
な地酒を買ふといふことが、何よりの
斯
(
この
)
牧夫のたのしみ。労苦も
寂寥
(
さびしさ
)
も其の為に忘れると言つて居た。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
白百合
(
しらゆり
)
、
紅百合
(
べにゆり
)
、
鳶尾草
(
いちはつ
)
の花、
信頼心
(
しんらいしん
)
の足りない若いものたちよりも、おまへたちの
方
(
はう
)
がわたしは
好
(
すき
)
だ、
滅
(
ほろ
)
んだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
しかし抽斎は心を潜めて古代の医書を読むことが
好
(
すき
)
で、
技
(
わざ
)
を
售
(
う
)
ろうという念がないから、知行より
外
(
ほか
)
の収入は
殆
(
ほとん
)
どなかっただろう。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
しかも私は書物を買うことが
好
(
すき
)
で、「お前は役にも立たぬ書物を
無闇
(
むやみ
)
に買うので困る」と、毎々両親から叱られている矢先である。
一日一筆
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
お彼岸にお
萩餅
(
はぎ
)
を
拵
(
こしら
)
えたって、自分の
女房
(
かみさん
)
を
敵
(
かたき
)
のように云う人だもの。ねえ、そうだろう。めの字、何か甘いものが
好
(
すき
)
なんだろう。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蟠「どうも可愛い男だ、今
阿部忠五郎
(
あべちゅうごろう
)
と舎弟と碁を
遣
(
や
)
り初めたが、
私
(
わし
)
は一杯遣ってるが誠に陰気でいかぬ、どうも
好
(
すき
)
だから
彼
(
あ
)
の通りだ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「まさかそうでもないでしょうけれどもね。——しかしなかなか筋の通った好い頭をもった方じゃありませんか。あたしあの
方
(
かた
)
は
好
(
すき
)
よ」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
調
(
とゝの
)
へ來り
左右
(
とかく
)
物
(
もの
)
事は
祝
(
いは
)
ひ直さば
凶
(
きよ
)
も
吉
(
きち
)
に
變
(
へん
)
ずべしと申
勸
(
すゝ
)
め兩人して
酒宴
(
しゆえん
)
を
催
(
もよほ
)
せしが
靱負
(
ゆきへ
)
は元より
好
(
すき
)
な
酒
(
さけ
)
ゆゑ主が
氣轉
(
きてん
)
の
熱
(
あつ
)
がんに氣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お島はそうした男たちと一緒に働いたり、ふざけたりして
燥
(
はしゃ
)
ぐことが
好
(
すき
)
であったが、誰もまだ彼女の
頬
(
ほお
)
や手に触れたという者はなかった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
隣家の娘というはお勢よりは二ツ三ツ
年層
(
としかさ
)
で、優しく
温藉
(
しとやか
)
で、父親が儒者のなれの果だけ有ッて、小供ながらも学問が
好
(
すき
)
こそ物の上手で出来る。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
私を育ててくれた
乳母
(
うば
)
が
名古屋
(
なごや
)
に居まして、私が子供の内に
銀杏
(
ぎんなん
)
が
好
(
すき
)
で仕様がないものだから、東京へ来ても、わざわざ心にかけて贈ってくれる。
薄どろどろ
(新字新仮名)
/
尾上梅幸
(著)
話せればあなただってどんなに
好
(
すき
)
におなんなさるか! 非常に僕を可愛がって下すったことを思い出してさえ、なんだか涙が眼に一杯になります。
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
彼
(
かれ
)
は
暫
(
しばら
)
く
好
(
すき
)
な
煙草
(
たばこ
)
に
屈託
(
くつたく
)
して
居
(
ゐ
)
たが
漸
(
やうや
)
く
日
(
ひ
)
が
暖
(
あたゝか
)
く
成
(
な
)
り
掛
(
か
)
けたので、
稀
(
まれ
)
に
生存
(
せいぞん
)
して
居
(
ゐ
)
る
往年
(
わうねん
)
の
朋輩
(
ほうばい
)
や
近所
(
きんじよ
)
への
義理
(
ぎり
)
かた/″\
顏
(
かほ
)
を
出
(
だ
)
す
積
(
つもり
)
で
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
肩衣
(
かたぎぬ
)
を賣る店を市中で
屡
(
よく
)
見出したが、その際予は未だ嘗つて知らなかつたところの「市中漫歩者の情調」に襲はれた。唯それ丈でも大阪は
好
(
すき
)
である。
京阪聞見録
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
それにあまりお
好
(
すき
)
でもないと見えて、追っかけて玄関へ持って来ても、よく手を附けずにお出かけです。その頃ですからコーヒーはないのでしょう。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
何よりも
美味
(
うま
)
い物が
好
(
すき
)
で、
色沢
(
いろつや
)
がよいものだ。此忠志君も、美味い物を食ふと見えて平たい顔の血色がよい。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
しかしながら食物が生存の大本であると思えば一日も
等閑
(
なおざり
)
には出来ません。
先刻
(
さっき
)
のお話にライスカレーの事が出ましたが
我輩
(
わがはい
)
は至ってライスカレーが
好
(
すき
)
です。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「宅にあるのを、みんな読ましておあげなさい。お
好
(
すき
)
なものを見せないなんて、わからない
親御
(
おやご
)
さんだ。」
旧聞日本橋:12 チンコッきり
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
珠運
(
しゅうん
)
命の有らん限りは及ばぬ力の及ぶ
丈
(
た
)
ケを尽してせめては我が
好
(
すき
)
の心に満足さすべく、
且
(
かつ
)
は
石膏
(
せっこう
)
細工の鼻高き
唐人
(
とうじん
)
めに
下目
(
しため
)
で見られし
鬱憤
(
うっぷん
)
の幾分を
晴
(
は
)
らすべしと
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
瓦廻
(
かはらまわ
)
しを
遣
(
や
)
る、
鞦韆飛
(
ぶらんことび
)
を
遣
(
や
)
る、石ぶつけでも、
相撲
(
すまふ
)
でも
撃剣
(
げきけん
)
の
真似
(
まね
)
でも、
悪作劇
(
わるいたずら
)
は
何
(
なん
)
でも
好
(
すき
)
でした、(
尤
(
もつと
)
も
唯今
(
たゞいま
)
でも
余
(
あま
)
り
嫌
(
きら
)
ひの
方
(
はう
)
ではない)
然
(
しか
)
るに
山田
(
やまだ
)
は
極
(
ごく
)
温厚
(
おんこう
)
で
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
年々
(
としどし
)
の若葉ともいふ可き
新
(
あらた
)
の月日、また
世
(
よ
)
に
出
(
で
)
ない月日、待受けぬ月日、意外の月日、
好
(
すき
)
になる月日、
恐
(
おそろ
)
しい月日は歸つて來ても、過ぎた昔の
親
(
したし
)
みのある、願はしい
落葉
(旧字旧仮名)
/
レミ・ドゥ・グルモン
(著)
何時
(
いつ
)
でも客をする時には、客の来る
迄
(
まで
)
は働く、けれども夕方になると、自分も酒が
好
(
すき
)
だから
颯々
(
さっさつ
)
と酒を呑で
飯
(
めし
)
を
喰
(
くっ
)
て
押入
(
おしいれ
)
に
這入
(
はいっ
)
て仕舞い、客が帰た跡で押入から出て
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
然し風景は美しく、
四辺
(
あたり
)
も静かなので、平野氏はその道を馬車で乗廻すのが
好
(
すき
)
であった。——祐吉は続けさまに鞭を鳴らしながら、馬を
煽
(
あお
)
り、狂気のように疾駆して行った。
天狗岩の殺人魔
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
夏
(
なつ
)
の
初
(
はじめ
)
の
旅
(
たび
)
、
僕
(
ぼく
)
は
何
(
なに
)
よりも
是
(
これ
)
が
好
(
すき
)
で、
今日
(
こんにち
)
まで
數々
(
しば/\
)
此
(
この
)
季節
(
きせつ
)
に
旅行
(
りよかう
)
した、
然
(
しか
)
しあゝ
何等
(
なんら
)
の
幸福
(
かうふく
)
ぞ、
胸
(
むね
)
に
樂
(
たの
)
しい、
嬉
(
う
)
れしい
空想
(
くうさう
)
を
懷
(
いだ
)
きながら、
今夜
(
こんや
)
は
彼
(
あ
)
の
娘
(
むすめ
)
に
遇
(
あ
)
はれると
思
(
おも
)
ひながら
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
好
(
すき
)
な讀書にも
飽
(
あ
)
いて
了
(
しま
)
ツた。と
謂
(
い
)
ツて
泥濘
(
ぬかるみ
)
の中をぶらついても始まらない。で
此
(
か
)
うして
何
(
な
)
んといふことは無く庭を眺めたり、また
何
(
な
)
んといふことはなく考込むでボンヤリしてゐた。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
わたしゃあふっくりした、
色沢
(
いろつや
)
の好い頬っぺたが一番
好
(
すき
)
だ。320
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
ちがひます 僕は星はみな
好
(
すき
)
です 中でも火星は大好きです
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
あなたは生活がお
好
(
すき
)
なのでしょう。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
亞米利加
(
あめりか
)
の
薄荷
(
はくか
)
、
鐵線蓮
(
かざぐるま
)
、
留紅草
(
るこうさう
)
、もつと優しい鳩のやうな肉よりも、おまへたちの方がわたしは
好
(
すき
)
だ。
滅
(
ほろ
)
んだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
町に
別嬪
(
べっぴん
)
が多くて、山遊びが
好
(
すき
)
な土地柄だろう。果して寝転んでいて、振袖を
生捉
(
いけど
)
った。……場所をかえて、もう二三人
捉
(
つかま
)
えよう。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あるいは学問が
好
(
すき
)
だと云って、親の心も知らないで、書斎へ入って青くなっている
子息
(
むすこ
)
がある。
傍
(
はた
)
から見れば何の事か分らない。
現代日本の開化
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
市郎は散歩が
好
(
すき
)
であった。
加之
(
しか
)
も未来の妻たるべき冬子の家を訪問するのであるから、悪い
心地
(
こころもち
)
は
為
(
し
)
なかった。早速に帽子を被って家を出た。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
見る時は不便心が
彌増
(
いやま
)
し
施
(
ほど
)
こすことの
好
(
すき
)
なる故
儲
(
まう
)
けの無も
道理
(
ことわり
)
なり依て六右衞門も心配なし
寧
(
いつ
)
そ我弟が
渡世
(
とせい
)
の
先買
(
さきがひ
)
となり
恥
(
はぢ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「へえ、蘭から習わせるネ」と三吉も開けてみて、「西洋画とは大分
方法
(
やりかた
)
が違うナ——お俊ちゃんは
好
(
すき
)
だから、
必
(
きっ
)
と描けるように成りましょう」
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
何も
私
(
わたくし
)
が
好
(
すき
)
このんで
斯様
(
かよう
)
なことを申すんではありません。段々とまア御辛抱遊ばして聴いて
御覧
(
ごろう
)
じろ、成程と御合点なさるは
屹度
(
きっと
)
お請合申しまする。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
父
(
とう
)
樣にねだつて、
好
(
すき
)
な物を買へる丈買ふといふ癖が附いてゐたのだ。丸で預算を立てて物をするといふ考がなかつたのだ。此頃
大分
(
だいぶ
)
分
(
わか
)
つて來たやうだ。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
アノおぢいさま、アノおぢいさまはみんなお金をどうしておしまひなさるんでせうか、私なんかそんなにたんと持つて居たらいろんな
好
(
すき
)
なもの
買升
(
かへます
)
けどネ。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
お大は姉と違つて、
幼
(
ちひさ
)
い時分から苦勞性の女であつたが、
糸道
(
いとみち
)
にかけては餘程鈍い方で、姉も毎日
手古摺
(
てこず
)
つて居た。其癖負けぬ氣の
氣象
(
きしやう
)
で、
加之
(
おまけに
)
喧嘩が
好
(
すき
)
と來て居る。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
先刻
(
さっき
)
内々戸の
透
(
すき
)
から見たとは違って、是程までに美しいそなたを、今まで木綿
布子
(
ぬのこ
)
着せて
置
(
おい
)
た親の
耻
(
はずか
)
しさ、小間物屋も
呼
(
よば
)
せたれば
追付
(
おっつけ
)
来
(
くる
)
であろう、
櫛
(
くし
)
簪
(
かんざし
)
何なりと
好
(
すき
)
なのを取れ
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
煙草入
(
たばこいれ
)
は
虚空
(
から
)
であつた。
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
體力
(
たいりよく
)
が
滅切
(
めつきり
)
と
減
(
へつ
)
て
仕事
(
しごと
)
をするのに
手
(
て
)
が
利
(
き
)
かなくなつて、
小遣錢
(
こづかひせん
)
の
不足
(
ふそく
)
を
感
(
かん
)
じた
時
(
とき
)
、
自棄
(
やけ
)
に
成
(
な
)
つた
心
(
こゝろ
)
から
斷然
(
だんぜん
)
其
(
その
)
噛
(
か
)
む
程
(
ほど
)
好
(
すき
)
な
煙草
(
たばこ
)
を
廢
(
よ
)
さうとした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「小金井さんもそんな物がお
好
(
すき
)
かい。家にもあったようだよ、持って来て上げよう」
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
斯うして私の小さいけれど際限の無い慾が、
毎
(
いつ
)
も祖母を
透
(
とお
)
して遂げられる。それは子供心にも薄々
了解
(
のみこめ
)
るから、自然家内中で私の一番
好
(
すき
)
なのは祖母で、お
祖母
(
ばあ
)
さんお祖母さんと跡を慕う。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
空気
洋燈
(
らんぷ
)
が
煌々
(
くわう/\
)
と
燿
(
かゞや
)
いて書棚の
角々
(
かど/\
)
や、金文字入りの
書
(
ほん
)
や、置時計や、水彩画の
金縁
(
きんぶち
)
や、
籐
(
とう
)
のソハに
敷
(
しい
)
てある
白狐
(
びやくこ
)
の
銀毛
(
ぎんまう
)
などに反射して部屋は
綺麗
(
きれい
)
で陽気である、銀之助はこれが
好
(
すき
)
である。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
云わばヤリ
放
(
はな
)
しである。藩の
風
(
ふう
)
で幼少の時から論語を続むとか大学を読む
位
(
くらい
)
の事は
遣
(
や
)
らぬことはないけれども、奨励する者とては一人もない。
殊
(
こと
)
に誰だって本を読むことの
好
(
すき
)
な子供はない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
処
(
ところ
)
へ
或日
(
あるひ
)
石橋
(
いしばし
)
が来て、
唯
(
たゞ
)
恁
(
かう
)
して
居
(
ゐ
)
るのも
充
(
つま
)
らんから、練習の
為
(
ため
)
に雑誌を
拵
(
こしら
)
へては
奈何
(
どう
)
かと
云
(
い
)
ふのです、いづれも
下地
(
したぢ
)
は
好
(
すき
)
なりで
同意
(
どうい
)
をした、
就
(
つい
)
ては
会員組織
(
くわいゝんそしき
)
にして
同志
(
どうし
)
の文章を
募
(
つの
)
らうと
議決
(
ぎけつ
)
して
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「あら、
芳
(
よツ
)
ちやん、私は
好
(
すき
)
も
嫌
(
きらひ
)
も無いと言つてるぢやありませんか」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
パトロクロス様が誰よりも内々
好
(
すき
)
であったっけ。8855
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
と
嫉妬
(
しっと
)
の勢い
凄
(
すさ
)
まじきに大原も途方にくれ「ナニ少し
御馳走
(
ごちそう
)
になっていたものですから遅くなったのです。途中まででもお出迎いに参らなければ
済
(
すみ
)
ません」お代嬢「
済
(
すむ
)
も
済
(
すま
)
ないもあるもんか自分が
好
(
すき
)
であの子と狂い廻っていた癖に。あの子が大事か、親が大事か、満さんに解んねいか」
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
約束の会は
明日
(
あした
)
だし、
好
(
すき
)
なものは晩に食べさせる、と
従姉
(
いとこ
)
が言った。
差当
(
さしあた
)
り何の用もない。何年にも
幾日
(
いくか
)
にも、こんな
暢気
(
のんき
)
な事は覚えぬ。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
好
常用漢字
小4
部首:⼥
6画
“好”を含む語句
恰好
不好
嗜好
好事
好事家
相好
好男子
好漢
好奇
格好
好意
好者
好色
好々
大好
好悪
好奇心
好人物
好物
好機
...