“後姿（うしろで）” の例文
その後姿（うしろで）に、薫（く）ゆらすとみえた、紫煙（シガア）のけむの一片。それが白い。ぽんと、抛（な）げすてられたその殻。地におちて、なほ燻（いぶ）る余燼。
雪 (新字旧仮名) ／ 高祖保(著)
終（を）へしか、消ゆる後姿（うしろで）に代（かは）れる列（れつ）は
邪宗門 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)
木（こ）がくれに奧寄（あうよ）る人（ひと）の後姿（うしろで）に
白羊宮 (旧字旧仮名) ／ 薄田泣菫、薄田淳介(著)