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泣喚
ふりがな文庫
“泣喚”の読み方と例文
読み方
割合
なきわめ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なきわめ
(逆引き)
小さな
姪
(
めい
)
の首の
火傷
(
やけど
)
に蠅は吸着いたまま動かない。姪は
箸
(
はし
)
を投出して火のついたように
泣喚
(
なきわめ
)
く。蠅を防ぐために昼間でも
蚊帳
(
かや
)
が
吊
(
つ
)
られた。
廃墟から
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
算を乱して
仰向
(
あおむけ
)
にどたりと倒れ、畳を
蹴立
(
けた
)
て、障子を
揺
(
ゆすぶ
)
り、さア殺せ、
苦
(
くるし
)
いわい、切ないわい、死ぬぞ、のたるぞ、と
泣喚
(
なきわめ
)
くに、手の附けようもあらざれば、持余したる折こそあれ、奥にて呼ぶ声
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
だが、この行列に加われる負傷者ならまだ結構な方かもしれないのだった。今も、「兵隊さん、兵隊さん、助けてよう、兵隊さん」と火のついたように
泣喚
(
なきわめ
)
く声がする。
夏の花
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
泣喚(なきわめ)の例文をもっと
(3作品)
見る
泣
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
喚
常用漢字
中学
部首:⼝
12画
“泣”で始まる語句
泣
泣面
泣出
泣腫
泣々
泣声
泣音
泣言
泣聲
泣叫
“泣喚”のふりがなが多い著者
原民喜
泉鏡花