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泣喚
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なきわめ
ふりがな文庫
“
泣喚
(
なきわめ
)” の例文
小さな
姪
(
めい
)
の首の
火傷
(
やけど
)
に蠅は吸着いたまま動かない。姪は
箸
(
はし
)
を投出して火のついたように
泣喚
(
なきわめ
)
く。蠅を防ぐために昼間でも
蚊帳
(
かや
)
が
吊
(
つ
)
られた。
廃墟から
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
算を乱して
仰向
(
あおむけ
)
にどたりと倒れ、畳を
蹴立
(
けた
)
て、障子を
揺
(
ゆすぶ
)
り、さア殺せ、
苦
(
くるし
)
いわい、切ないわい、死ぬぞ、のたるぞ、と
泣喚
(
なきわめ
)
くに、手の附けようもあらざれば、持余したる折こそあれ、奥にて呼ぶ声
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
だが、この行列に加われる負傷者ならまだ結構な方かもしれないのだった。今も、「兵隊さん、兵隊さん、助けてよう、兵隊さん」と火のついたように
泣喚
(
なきわめ
)
く声がする。
夏の花
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
泣
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
喚
常用漢字
中学
部首:⼝
12画
“泣”で始まる語句
泣
泣面
泣出
泣腫
泣々
泣声
泣音
泣言
泣聲
泣叫