ワメ)” の例文
其鴨みたいに、首を捻ぢちぎられて、何もワカらぬものになつたことも。かうつと——姉御が、墓の戸で哭きワメいて、歌をうたひあげられたつけ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
皆が、大きなオラび聲を、擧げて居たつけな。あの聲は殘らず、おれをいとしがつて居る、半泣きのワメき聲だつたのだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
皆が、大きなオラび聲を、擧げて居たつけな。あの聲は殘らず、おれをいとしがつて居る、半泣きのワメき聲だつたのだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
皆が、大きなオラび声を、挙げて居たつけな。あの声は残らず、おれをいとしがつて居る、半泣きのワメき声だつたのだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かうつと——姉御が、墓の戸で哭きワメいて、歌をうたひあげられたつけ。「巖石イソウヘに生ふる馬醉木アシビを」と聞えたので、ふと、冬が過ぎて、春もけ初めた頃だと知つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
かうつと——姉御が、墓の戸で哭きワメいて、歌をうたひあげられたつけ。「巖石イソウヘに生ふる馬醉木アシビを」と聞えたので、ふと、冬が過ぎて、春もけ初めた頃だと知つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
又、さう言ふ芸能の代表者の背後には、幾千万のみじめらしい芸の乞士が、古い歴史を負うて、おなじく古き世より持ち伝へた芸能に、ワメき、踊り、狂うて居たのであつた。
文芸の力 時代の力 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)