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喚
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さけ
ふりがな文庫
“
喚
(
さけ
)” の例文
その声たとえば打ち殺さるる犬等の、ゆらめき漂う煙にも似し悲鳴のごとく、またたとえば直ちに腸を引きさかるる人間の
喚
(
さけ
)
ぶに似たり。
道成寺(一幕劇)
(新字新仮名)
/
郡虎彦
(著)
和尚さんはわけの解らないお経の言葉でもつて、悲しみ
喚
(
さけ
)
んでゐる荒野の魂を、一心に鎮めてゐるやうに思はれた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
キチガイのように
暴
(
あ
)
れ狂い、
哭
(
な
)
き
喚
(
さけ
)
ぶアヤ子を、両腕にシッカリと
抱
(
だ
)
き
抱
(
かか
)
えて、
身体
(
からだ
)
中血だらけになって、やっとの思いで、
小舎
(
こや
)
の処へ帰って来ました。
瓶詰地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その中に亀多く居るを見てこれを食い
悉
(
つ
)
くそうとした
爾時
(
そのとき
)
亀高声に
喚
(
さけ
)
んでわれらをただ食うとは卑劣じゃ、まず汝と
競駈
(
かけくらべ
)
して亀が劣ったら汝に食わりょうというと
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
ありがたいやら嬉しいやら、中席十日を限ってさらに御礼興行
仕
(
つかまつ
)
りますれば、銀座柳も蘇る今日、昔恋しい三遊柳、当時の繁昌
喚
(
さけ
)
ばしめたまえと、新東京の四方様方に、伏してお願い申し上げます。
寄席行灯
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
喚
常用漢字
中学
部首:⼝
12画
“喚”を含む語句
叫喚
喚起
喚声
喚叫
招喚
阿鼻叫喚
召喚
喚出
喚問
喚上
泣喚
喚子鳥
喚覚
叫喚合唱
想念喚起
大叫喚
喚発
喚鈴
愛嬌喚
喚醒
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