“めっかち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
眇目33.3%
片目16.7%
片眼8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
骨組のたくましい、この女の足袋は、だふついて汚れていた……赤ら顔の片目めっかちで、その眇の方をト上へ向けてしぶのついた薄毛の円髷まるまげ斜向はすっかいに、あご引曲ひんまげるようにして
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それに並んで寝床が二つ延べられ、四人の抱えが手足を縮めてやすむのだったが、次ぎの三畳にも六人分の三つの寝床が敷かれ、下の玄関わきの小間では、奈良なら産まれの眇目めっかちばあやと
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
最初は、北原省三という、片目めっかちの若い漁夫だった。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その時の私がもしこの驚きをもって、もう一返いっぺん彼の口にした覚悟の内容を公平に見廻みまわしたらば、まだよかったかも知れません。悲しい事に私は片眼めっかちでした。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ベロアル・ド・ヴェルビュの『上達方』に婦人は寺で天女、宅で悪魔、とこで猴とそしり、仏経には釈尊が弟の難陀その妻と好愛甚だしきをまさんとて彼女のめっかち雌猿に劣れるを示したと出づ。