“張肱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はりひじ83.3%
はりひぢ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
礼之進は、かしこまったズボンの膝を、張肱はりひじの両手で二つ叩いて、スーと云ったばかりで、斜めに酒井の顔を見込むと
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……と背の低いのが、滅入込めりこみそうに、おおき仮髪かつらうなじすくめ、ひッつりそうなこぶしを二つ、耳の処へおどすがごとく、張肱はりひじに、しっかと握って、腰をくなくなと、抜足差足。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
照らし給ふ故其盜人が知ましたと云をきゝ惣内親子おやこはハツとかほを赤らめしを組頭くみがしらの佐治右衞門は氣もつかず進み出夫は他國の盜人ぬすびとか村内の者かにくき奴なり早々さう/\吟味さつしやれと張肱はりひぢ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
直し此は存じもよらぬことをうけたまはるものかな我等にむか盜賊呼どろぼうよばはり其分には相濟ず不屆ふとゞきなる申し分也と威猛高ゐたけだかになつて申しけるにぞそばよりおや憑司も張肱はりひぢなしコリヤ悴よ傳吉に泥棒呼どろぼうよばはりを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)