張肱はりひぢ)” の例文
照らし給ふ故其盜人が知ましたと云をきゝ惣内親子おやこはハツとかほを赤らめしを組頭くみがしらの佐治右衞門は氣もつかず進み出夫は他國の盜人ぬすびとか村内の者かにくき奴なり早々さう/\吟味さつしやれと張肱はりひぢ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
直し此は存じもよらぬことをうけたまはるものかな我等にむか盜賊呼どろぼうよばはり其分には相濟ず不屆ふとゞきなる申し分也と威猛高ゐたけだかになつて申しけるにぞそばよりおや憑司も張肱はりひぢなしコリヤ悴よ傳吉に泥棒呼どろぼうよばはりを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)