つくし)” の例文
彼は毎日、汚れた浅黄の手拭で頬冠りをして、使い古した、柄に草木の緑色が乾着いている、刃先の白いつくしを担いで、鉈豆煙管なたまめきせるきざみ煙草を燻しながら、芋蔓の絡んでいそうな、籔から籔と覗き歩いた。
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)