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ふりがな文庫
“
人様
(
ひとさま
)” の例文
旧字:
人樣
わたくしは、もう
人形使
(
にんぎょうつかい
)
をやめまして、
故郷
(
こきょう
)
に
帰
(
かえ
)
るつもりでおりました。この人形も、もう
人様
(
ひとさま
)
にお目にかけないつもりでおりました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
どっちの場合も、
人様
(
ひとさま
)
のおかげをもって、どえらい
傍杖的
(
そばづえてき
)
被害を
喰
(
くら
)
う
虞
(
おそ
)
れが十分に
看取
(
かんしゅ
)
されたものだから、どうして落付いていられようか。
時限爆弾奇譚:――金博士シリーズ・8――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
山田次郎吉
(
やまだじろきち
)
は六十を越しても、まだ
人様
(
ひとさま
)
のゐられる前でへどを吐くほど
耄碌
(
まうろく
)
はしませぬ。どうか車を一台お呼び下さい。」
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「一体あの甘木さんが悪うございますよ、あんまり三毛を馬鹿にし過ぎまさあね」「そう
人様
(
ひとさま
)
の事を悪く云うものではない。これも
寿命
(
じゅみょう
)
だから」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「これこれ、
何
(
な
)
んでそんな
頓狂
(
とんきょう
)
な
声
(
こえ
)
を
出
(
だ
)
すんだ。いくら
雨
(
あめ
)
の
中
(
なか
)
でも、
人様
(
ひとさま
)
に
聞
(
き
)
かれたら
事
(
こと
)
じゃァないか」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
「
人様
(
ひとさま
)
御迷惑。蚊柱のように唸るんでございますもの、そんな湯呑には
孑孑
(
ぼうふら
)
が居ると
不可
(
いけ
)
ません。お
打棄
(
うっちゃ
)
りなさいましよ。唯今、別のを
汲替
(
とりか
)
えて差上げますから。」と片手をついて
立構
(
たちがまえ
)
す。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
嘸
(
さぞ
)
御立腹な訳でございましょう、
仮令
(
たとえ
)
どのような事がありましても
人様
(
ひとさま
)
の御家内を
打擲
(
ちょうちゃく
)
するとは
怪
(
けし
)
からん訳でございます、若年の
折柄
(
おりから
)
人様に手を掛ける事が
度々
(
たび/\
)
ありまして意見もしましたが
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いゝえ、わがままだとばかりお思いになっては困ります。わたしは御承知のような生まれでございますし、これまでもたびたび御心配かけて来ておりますから、
人様
(
ひとさま
)
同様に見ていただこうとはこれっぱかりも思ってはおりません」
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「
有難
(
ありがと
)
うはござんすが、
親
(
おや
)
に
服
(
の
)
ませるお
薬
(
くすり
)
を
人様
(
ひとさま
)
にお
願
(
ねが
)
い
申
(
もう
)
しましては、お
稲荷様
(
いなりさま
)
の
罰
(
ばち
)
が
当
(
あた
)
ります」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「何の演説をやるつもりでござんしょう。そんな事をやるとまた
人様
(
ひとさま
)
に御迷惑がかかりましょうね」
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
……そして、
人様
(
ひとさま
)
のおすすめによりまして、この人形を、ターコール
僧正
(
そうじょう
)
さまのお
祈
(
いの
)
りで生きあがったこの人形を、さいごに一
度
(
ど
)
だけ、みな様にお目にかけることにいたしました……
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
身
(
み
)
に
降
(
ふ
)
りかかる
話
(
はなし
)
じゃねえ。どうせ
人様
(
ひとさま
)
のことだと
思
(
おも
)
って、
黙
(
だま
)
って
聴
(
き
)
いて
居
(
お
)
りやしたが。——もし
堺屋
(
さかいや
)
さんのお
上
(
かみ
)
さん、つまらねえ
焼
(
や
)
きもちは、
焼
(
や
)
かねえ
方
(
ほう
)
がようがすぜ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“人”で始まる語句
人
人間
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