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人形使
読み方 | 割合 |
にんぎょうつか | 66.7% |
にんぎょうつかい | 33.3% |
むかし、ある
田舎の小さな町に、
甚兵衛といういたって
下手な
人形使いがいました。
今日では
山家が浮浪民中の主なものとなっておりますが、昔は
傀儡子と言ったものがありました。後世では
人形使いのことのみを
傀儡子だと心得、人形の事を
傀儡だと云っております。
わたくしは、もう
人形使をやめまして、
故郷に
帰るつもりでおりました。この人形も、もう
人様にお目にかけないつもりでおりました。
見物人たちが
美しく
着かざってるのにくらべて、
人形使の方はひどく
粗末ななりでした。