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『白痴の母』
ふりがな文庫
『
白痴の母
(
はくちのはは
)
』
裏の松原でサラツサラツと砂の上の落松葉を掻きよせる音が高く晴れ渡つた大空に、如何にも気持のよいリズムをもつて響き渡つてゐます。私は久しぶりで騒々しい都会の轢音から逃れて神経にふれるやうな何の物音もない穏やかな田舎の静寂を歓びながら長々と椽側 …
著者
伊藤野枝
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「民衆の芸術 第一巻第四号」1918(大正7)年10月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約18分(500文字/分)
朗読目安時間
約29分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
和
(
な
)
確
(
しっ
)
丈
(
だ
)
頻
(
しき
)
遂々
(
とうとう
)
這
(
は
)
逐
(
お
)
逆上
(
のぼ
)
轢音
(
れきおん
)
蠣灰
(
かきばい
)
若
(
も
)
膚
(
はだ
)
腑
(
ふ
)
終
(
つい
)
米搗
(
こめつき
)
箒
(
ほうき
)
祖母
(
ばあ
)
独楽
(
こま
)
染々
(
しみじみ
)
暫
(
しばら
)
摩
(
す
)
尖
(
とが
)
呆
(
あき
)
叮嚀
(
ていねい
)
単衣
(
ひとえ
)
内儀
(
かみ
)
先刻
(
さっき
)
偶
(
たま
)
何
(
ど
)
了
(
しま
)