“轢音”の読み方と例文
読み方割合
れきおん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大正池のほとりに出て草臥くたびれを休めていると池の中から絶えずガラガラガラ何かの機械の歯車の轢音れきおんらしいものが聞こえて来る。
雨の上高地 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
車輪とレールとの間に、確かな手応てごたえがあった。あのたまらなくハッキリした轢音れきおんが……。佐用媛がいきなりホームからレール目懸めがけて飛びこんだのだ!
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
二三ど寝返りをうったと思うといびきをかき始めた、しかもそこらにありふれた俗な種類の鼾ではない、それは、極めて組織立った五音階の轢音れきおんと擦音とより成り
風流化物屋敷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)