“れきおん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
轢音87.5%
轣音12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二三ど寝返りをうったと思うといびきをかき始めた、しかもそこらにありふれた俗な種類の鼾ではない、それは、極めて組織立った五音階の轢音れきおんと擦音とより成り
風流化物屋敷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
私は久しぶりで騒々しい都会の轢音れきおんから逃れて神経にふれるやうな何の物音もない穏やかな田舎の静寂を歓びながら長々と椽側近くに体をのばして、甘つたるい洋紙の匂や
白痴の母 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
自ら太政相国だいじょうしょうこくと称し、宮門の出入には、金花の車蓋しゃがいに万珠のれんを垂れこめ、轣音れきおん揺々ようようと、行装の綺羅きらと勢威を内外に誇り示した。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
車駕の轣音れきおんや馬蹄のひびきが街に聞える、ちまたのうわさは嘘とも思えない。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)