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『握った手』
ふりがな文庫
『
握った手
(
にぎったて
)
』
松夫はちかごろ考えすぎるようであった。大学を卒業して就職できたら綾子と結婚しようと考える。以前はそうではなかった。かりそめの遊びの気持であったが、だんだんそうではなくなって、必ず結婚しなければ、と考えるようになった。 彼が考えすぎるにはワケ …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「別冊小説新潮 第八巻第六号」1954(昭和29)年4月15日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約23分(500文字/分)
朗読目安時間
約38分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
仰有
(
おっしゃ
)
咒
(
のろ
)
袂別
(
べいべつ
)