“たもとおと”の漢字の書き方と例文
語句割合
袂落100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男も立端たちはを失ったように、一度しまいかかった袂落たもとおとしの煙草入れを又あけて、細い銀煙管から薄いけむりを吹かせていたが、その吸い殻をぽんと叩くのをきっかけに、今度は思い切って起ちあがった。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
袂落たもとおとしという懐中袋から、針を出して、返辞をしながらグングンと傷口を縫って行った。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)