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投首
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なげくび
ふりがな文庫
“
投首
(
なげくび
)” の例文
『矢筈草』いよいよこれより本題に
入
(
い
)
らざるべからざる所となりぬ。然るに作者
俄
(
にわか
)
に
惑
(
まど
)
うて思案
投首
(
なげくび
)
煙管
(
キセル
)
銜
(
くわ
)
へて腕こまねくのみ。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
昨日
(
きのう
)
は折目も正しかったが、露にしおれて
甲斐性
(
かいしょう
)
が無さそう、高い処で
投首
(
なげくび
)
して、
太
(
いた
)
く
草臥
(
くたび
)
れた
状
(
さま
)
が見えた。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
退
(
しりぞ
)
き
投首
(
なげくび
)
なし五日の中に善惡二つを身一つにして分る事の
最
(
いと
)
難
(
かた
)
ければ思案に
暮
(
くれ
)
るに
最前
(
さいぜん
)
よりも部屋の外にて
二個
(
ふたり
)
が
問答
(
もんだふ
)
立聞
(
たちぎき
)
せし和吉は密と忠兵衞の
側
(
そば
)
へ差寄り
袂
(
たもと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その様子を視て、さすがの文三も今は殆ど志を
挫
(
くじ
)
き、とても我力にも及ばんと
投首
(
なげくび
)
をした。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
ご自分の悪事を言われたくないばかりに、やたらに他人の噂を大事件のように言いふらし、困ったことさ
等
(
など
)
と言って思案
投首
(
なげくび
)
、なるほど
聡明
(
そうめい
)
な御態度です。醜聞の風向を、ちょいと変える。
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
と、思案
投首
(
なげくび
)
の
態
(
てい
)
だったのです。
亡霊怪猫屋敷
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
されども母は
投首
(
なげくび
)
して
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
吹く者と知なば
戀路
(
こひぢ
)
は
覺
(
さめ
)
ん
息子
(
せがれ
)
は
吾儕
(
わし
)
が
能樣
(
よきやう
)
に言ゆゑ
和郎
(
そなた
)
は音羽町へ早く
行
(
ゆき
)
ねとせり立られ忠兵衞今は理の
當然
(
たうぜん
)
に
迫
(
せま
)
られたれば一句も出ず
力
(
ちから
)
投首
(
なげくび
)
腕組
(
うでぐみ
)
して進まぬ足を進めつゝ音羽を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「悪くすると
敵
(
かたき
)
に
出会
(
でっくわ
)
す。」と
投首
(
なげくび
)
する。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
投
常用漢字
小3
部首:⼿
7画
首
常用漢字
小2
部首:⾸
9画
“投”で始まる語句
投
投出
投網
投込
投遣
投函
投錨
投掛
投扇興
投機