“投機”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やま57.1%
とうき42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実際、私どもは命がけの投機やま仕事をしていたので——骨を折るかわりに命をけ、勇気を資本もとでにしていた、というわけですね。
「何だか会社を始めるとか、始めたとかいうことを聞いたが、そんな投機やまをやってまた失敗しくじらなけアいいが。」
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
伯父は母の兄でした。ずつと昔父と伯父とが喧嘩したのです。父が財産の殆んど全部を父を破産させて了つた投機とうきにかけさせたのもあの伯父の差金さしがねだつたのです。
保守家で事なかれの小心者でも往々おうおうにして野心を起して投機とうきなどにひっかかるのは世の中に良くある例だが、こういうてあいが慾にからみ我を失うとあくどいことをする。
家康 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)