投機やま)” の例文
実際、私どもは命がけの投機やま仕事をしていたので——骨を折るかわりに命をけ、勇気を資本もとでにしていた、というわけですね。
「何だか会社を始めるとか、始めたとかいうことを聞いたが、そんな投機やまをやってまた失敗しくじらなけアいいが。」
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
何でもよこしまな心を起し、一にでかく儲けべいと思って人の物を貪るような事をしちゃアいけねえ、随分でか投機やまたくんでやれば金が出来べいが、其の金は何うしても身に附いてはいねえ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それからまた暫らくのあいだは別の投機やまに熱中したもので、それはこうである——先ず露店で何か食べ物を買いこんで来て、教室ではなるべく金のある仲間のそばに腰をかける、そうして