“伏籠”の読み方と例文
読み方割合
ふせご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すずめの子を犬君いぬきが逃がしてしまいましたの、伏籠ふせごの中に置いて逃げないようにしてあったのに」
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「そんなら、大屋さんの物置に伏籠ふせごの明いているのがあったから、あれを借りて来ましょう。」
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
ひまなときには伏籠ふせごをおいて着物に伽羅きゃらをたきしめたり腰元たちと香を聴いたり投扇興とうせんきょうをしたり碁盤ごばんをかこんだりしている、お遊さんのはあそびの中にも風流がなければあきませぬので
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)