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伏籠
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ふせご
ふりがな文庫
“
伏籠
(
ふせご
)” の例文
「
雀
(
すずめ
)
の子を
犬君
(
いぬき
)
が逃がしてしまいましたの、
伏籠
(
ふせご
)
の中に置いて逃げないようにしてあったのに」
源氏物語:05 若紫
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
「そんなら、大屋さんの物置に
伏籠
(
ふせご
)
の明いているのがあったから、あれを借りて来ましょう。」
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ひまなときには
伏籠
(
ふせご
)
をおいて着物に
伽羅
(
きゃら
)
をたきしめたり腰元たちと香を聴いたり
投扇興
(
とうせんきょう
)
をしたり
碁盤
(
ごばん
)
をかこんだりしている、お遊さんのはあそびの中にも風流がなければあきませぬので
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
が、縄目は見る目に忍びないから、
衣
(
きぬ
)
を掛けたこのまま、
留南奇
(
とめき
)
を
燻
(
た
)
く、絵で見た
伏籠
(
ふせご
)
を念じながら、もろ手を、ずかと袖裏へ。
驚破
(
すわ
)
、ほんのりと、暖い。
芬
(
ぶん
)
と薫った、石の肌の
軟
(
やわら
)
かさ。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
よき
衣
(
ころも
)
伏籠
(
ふせご
)
にかけてそらだきの香を
染
(
し
)
めてこそ著まくほしけれ
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
伏
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“伏”で始まる語句
伏
伏見
伏目
伏屋
伏兵
伏勢
伏木
伏在
伏眼
伏拝