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投扇興
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とうせんきょう
ふりがな文庫
“
投扇興
(
とうせんきょう
)” の例文
ここのお館にも、
投扇興
(
とうせんきょう
)
や貝遊びや、また
双六
(
すごろく
)
とか半弓の遊具なども備えてあるにちがいないが、そんな殿上遊戯はお上品すぎておもしろくない。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ムクや、お前とここで
投扇興
(
とうせんきょう
)
をして遊びましょう、わたしが投げるから、お前、取っておいで」
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ひまなときには
伏籠
(
ふせご
)
をおいて着物に
伽羅
(
きゃら
)
をたきしめたり腰元たちと香を聴いたり
投扇興
(
とうせんきょう
)
をしたり
碁盤
(
ごばん
)
をかこんだりしている、お遊さんのはあそびの中にも風流がなければあきませぬので
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「ほんとに面白うございました。
日金峰
(
ひがね
)
へ登ったり、海辺へ出て見たり、飽きると次郎やおりんと
投扇興
(
とうせんきょう
)
をしたりして」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「やはりお前に限りますね。さ、お嬢様、次郎も帰って来ましたから、お気持を直して、また
双六盤
(
すごろくばん
)
か
投扇興
(
とうせんきょう
)
でも」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
と言って、あの
道化
(
どうけ
)
の次郎が居ないでは、カルタも喧嘩にならないし、
投扇興
(
とうせんきょう
)
もさっぱり興味がのりません。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
投扇興
(
とうせんきょう
)
、すごろく、
和歌合
(
うたあわ
)
せ、といったような遊戯にも、すぐ飽いてしまうし、誰や彼の、
垣間見
(
かいまみ
)
の男性たちのうわさも、ままにならない身がかえって苦しくなるだけで、恋をするには
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
和歌の
集
(
つど
)
い、
香
(
こう
)
を
嗅
(
き
)
く会、また、
蹴
(
け
)
まり、
散楽
(
さんがく
)
、すごろく、
貝合
(
かいあわ
)
せ、
投扇興
(
とうせんきょう
)
。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“投扇興”の意味
《名詞》
少し離れた場所から扇を的に投げ、的と扇の落ちた形により採点し勝敗を決める遊び。投扇。
(出典:Wiktionary)
投
常用漢字
小3
部首:⼿
7画
扇
常用漢字
中学
部首:⼾
10画
興
常用漢字
小5
部首:⾅
16画
“投”で始まる語句
投
投出
投網
投込
投遣
投函
投錨
投掛
投首
投機