“散楽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんがく60.0%
さるがく40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜は、散楽さんがくを催して、やがてのむこの君たる次男の利政にも、客のまえで舞わせて見せ、昼も、饗膳きょうぜんの美をつくし、やがて帰国の朝には
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古例では、その日、十二番の散楽さんがくを演じることになっている。足利歴代の盛儀で、およそ文武の百官は招待に洩れることはない。華麗善美な祝典だった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奈良坂春日社の縁起(『坊目考』による)によるに、夙の者の祖弓削浄人ゆげのきよひとが、散楽さるがく俳優をなして春日神に父の白癩平癒を祈った。これが「申楽翁三番叟さるがくおきなさんばそう
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
その中でも散楽さるがくすなわち能役者のうやくしゃの如きは、室町時代から解放せられて、立派な身分となっているのであります。