“萌(き)” の例文
ちょうど春の初まりかけたころで、芽生えのなかで茜色をしたのや紫ぐんだのや、そういう雑草の萌(き)ざしがまるで花のようにつん出て、あるものはかなり高く伸びていました。
不思議な国の話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
その頬(ほお)の紅色(べにいろ)や、瘠方(やせかた)で察(さっ)するに彼(かれ)にはもう肺病(はいびょう)の初期(しょき)が萌(き)ざしているのであろう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)