“萌黄紗”の読み方と例文
読み方割合
もえぎしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
並んで、萌黄紗もえぎしゃに朱のふさ結んだ、市女笠を捧げて従ったのは、特にお珊が望んだという、お美津のじいの伝五郎。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
正面の御書院づくりの京間には、夏のうち、ついこの間までは七草を描いた萌黄紗もえぎしゃのお障子が立っていたが、今はもう秋ぐちなので。縁を黒漆くろうるしに塗った四尺のお障子が、ズラリ並んでいる。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)