“樹頭(き)” の例文
敷台までも下りず突立ちながら、用事なら庫裡の方へ廻れ、と情無(つれな)く云ひ捨てゝ障子ぴつしやり、後は何方(どこ)やらの樹頭(き)に啼く鵯(ひよ)の声ばかりして音もなく響きもなし。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
敷台までも下りず突っ立ちながら、用事なら庫裡(くり)の方へ廻れ、と情(つれ)なく云い捨てて障子ぴっしゃり、後はどこやらの樹頭(き)に啼(な)く鵯(ひよ)の声ばかりして音もなく響きもなし。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)