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汽
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き
ふりがな文庫
“
汽
(
き
)” の例文
それから、水色の
汽
(
き
)
車の窓の所で、瘠せた旅人が、青白い苹果にパクと噛みついた。俺は一人になる。君は此処から行かないで呉れ。〔〕
〔蒼冷と純黒〕
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
汽
(
き
)
車が出るとき金太郎は、出口の方の妹に手をふりながらも彼女の左右や背後を見た。
坂道
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
いつたい「
櫻
(
さくら
)
の
園
(
その
)
」には
第
(
だい
)
一
幕
(
まく
)
の
汽
(
き
)
車の
音
(
おと
)
、
第
(
だい
)
二
幕
(
まく
)
のギタアの音色、
第
(
だい
)
四
幕
(
まく
)
の
終
(
をは
)
りの
櫻
(
さくら
)
の木を切り
倒
(
たふ
)
す
斧
(
をの
)
の
響
(
ひゞ
)
きなどと、
塲面
(
ばめん
)
々々の
感
(
かん
)
じと
相
(
あひ
)
俟つて
音響
(
おんけう
)
の
効果
(
こうくわ
)
が
實
(
じつ
)
に
巧
(
たくみ
)
に
用
(
もち
)
ゐられてゐるが
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
しかしながら金太郎は、こゝに、東京にゆく
汽
(
き
)
車に滿足な體をしてゐるのである。これが現實なのだ。それならば現實といふものは、うすい
硝
(
がら
)
子のやうな何と云ふ
頼
(
たよ
)
りないものなんだらう。
坂道
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
あの手
製
(
せい
)
の
暗箱
(
あんはこ
)
をこしらへた
頃
(
ころ
)
、毎日目
録
(
ろく
)
を
眺
(
なが
)
めては
樂
(
たの
)
しんでゐた
頃
(
ころ
)
、
汽
(
き
)
車の
疾走
(
しつそう
)
などを大
騷
(
さわ
)
ぎで
寫
(
うつ
)
して
喜
(
よろこ
)
んでゐた
頃
(
ころ
)
、それらを
思
(
おも
)
ひ返すと、
私
(
わたし
)
の
胸
(
むね
)
には何かしら
變
(
へん
)
な
寂
(
さび
)
しさが
湧
(
わ
)
いてくる。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
汽
常用漢字
小2
部首:⽔
7画
“汽”を含む語句
汽笛
汽車
汽船
汽鑵
蒸汽
汽缶
汽罐
小蒸汽
汽罐車
夜汽車
汽艇
汽車賃
川蒸汽
汽缶車
汽罐室
汽車中
汽筩
河蒸汽船
終汽車
蒸汽喞筒
...