“小蒸汽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こじょうき42.9%
こじようき42.9%
こじやうき14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今は芝浦に碇泊（ていはく）しています。何（な）んでも荷物の積込みが遅れたとかって船主（キーパー）の督促で、昨晩日が暮れてから修繕が終ると、その儘（まま）大急ぎで小蒸汽（こじょうき）に曳航（えいこう）されて出渠（しゅっきょ）しました。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) ／ 大阪圭吉(著)
最後に川の上を通る船も今では小蒸汽（こじようき）や達磨船（だるまぶね）である。五大力（ごだいりき）、高瀬船（たかせぶね）、伝馬（てんま）、荷足（にたり）、田船（たぶね）などといふ大小の和船も何時（いつ）の間（ま）にか流転（るてん）の力に押し流されたのであらう。
本所両国 (新字旧仮名) ／ 芥川竜之介(著)
小蒸汽（こじやうき）の灰（はひ）ばみ過（す）ぎし船腹（ふなばら）に
邪宗門 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)