“船主”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふなぬし50.0%
せんしゆ25.0%
キーパー25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
聞けば、向う岸の、むら萩にいおりの見える、船主ふなぬしの料理屋にはもう交渉済で、二人は慰みに、これから漕出こぎだそうとする処だった。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
船の連中はまだ解雇はされてゐないけど、船主せんしゆ側の方でいつなんどき解雇してもいゝ様に、船員をかり集めてゐる。そのかり集め方を俺達の組合へ頼んで来てゐやがる。
疵だらけのお秋 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
今は芝浦に碇泊ていはくしています。んでも荷物の積込みが遅れたとかって船主キーパーの督促で、昨晩日が暮れてから修繕が終ると、そのまま大急ぎで小蒸汽こじょうき曳航えいこうされて出渠しゅっきょしました。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)