小蒸汽こじようき)” の例文
最後に川の上を通る船も今では小蒸汽こじようき達磨船だるまぶねである。五大力ごだいりき高瀬船たかせぶね伝馬てんま荷足にたり田船たぶねなどといふ大小の和船も何時いつにか流転るてんの力に押し流されたのであらう。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
わが小蒸汽こじようきへかねしごとつひすゝり泣くに………
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
小蒸汽こじようき船腹ふなばら光るひとみぎり、太鼓ぞ鳴れる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
灰色はいいろばむ小蒸汽こじようきるく、まぶしく
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
乗り移りし小蒸汽こじようきより見上ぐれば
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)