“終汽車”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しまひぎしや50.0%
しまいぎしゃ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしひと一寸ちよつとおくりますので。」「終汽車しまひぎしやではありますまいね。それだとじつとしてはられない。」「神戸行かうべゆきのです。」
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……九時五十分くじごじつぷんかの終汽車しまひぎしやで、東京とうきやうるんです。……靜岡しづをかへ、ちやうど、あけにきますから。それだと、どつちをけんぶつしても、のうちに修善寺しゆぜんじまゐられますよ。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ここら奥の谿河たにがわだけれど、ずっと川下かわしもで、東海道の大井川おおいがわよりかいという、長柄ながら川の鉄橋な、お前様。川むかいの駅へ行った県庁づとめの旦那どのが、終汽車しまいぎしゃに帰らぬわ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)