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器
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き
ふりがな文庫
“
器
(
き
)” の例文
そのとき汽車はだんだんしずかになって、いくつかのシグナルとてんてつ
器
(
き
)
の
灯
(
あかり
)
を過ぎ、小さな
停車場
(
ていしゃば
)
にとまりました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
而
(
しか
)
も景隆の
器
(
き
)
の小なる、能の功を成すを喜ばず、大軍の至るを
俟
(
ま
)
ちて
倶
(
とも
)
に進めと令し、機に乗じて突至せず。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
もっともその間に、遊廓の窓だの、囲いものの小座敷だの、かねて照準を合わせた処を、夢中で
覗
(
のぞ
)
く事を忘れない。それにこの
器
(
き
)
は、新式精鋭のものでない。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この問答は孔子によって
器
(
き
)
とせられた(公冶長四)子貢、弁舌智慧の優れたるがために「仲尼より
賢
(
まさ
)
れり」(子張二三)とさえうわさせられた子貢が相手なのである。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
また
腕
(
うで
)
には
腕環
(
うでわ
)
、
指
(
ゆび
)
には
指環
(
ゆびわ
)
をつけ、
足
(
あし
)
には
金
(
きん
)
めっきした
美
(
うつく
)
しい
銅
(
どう
)
の
靴
(
くつ
)
が
添
(
そ
)
へてあるばかりでなく、この
墓
(
はか
)
からは
支那
(
しな
)
から
渡
(
わた
)
つた
銅器
(
どうき
)
、がらす
器
(
き
)
の
類
(
るい
)
をはじめ、
馬具
(
ばぐ
)
、
刀劍
(
とうけん
)
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
▼ もっと見る
「きよは、
力
(
ちから
)
がないのね。もっとかきまわさなければ、だめなのよ。
私
(
わたし
)
に、おかしなさい。」と、あわだて
器
(
き
)
をひったくって、お
姉
(
ねえ
)
さんは、ガリ、ガリ、ガリと、すさまじい
音
(
おと
)
をたて
北風にたこは上がる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
故
(
ゆゑ
)
に
王公大人
(
わうこうたいじん
)
より、
能
(
よ
)
く
之
(
これ
)
を
(三〇)
器
(
き
)
とせざりしなり。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
沈める
音
(
おと
)
の
絃
(
いと
)
の
器
(
き
)
に、
桛
(
かせ
)
をかけたる思にて
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
扇
(
あふぎ
)
にて
麾
(
さしま
)
ねき、
實
(
げ
)
に
頼
(
たの
)
もしき
器
(
き
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「
君子
(
くんし
)
は
器
(
き
)
ならず」
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
その
器
(
き
)
その徳その才があるのでなければどうすることも出来ない乱世に生れ合せた人の、八十ごろの
齢
(
とし
)
で唐松の実生を植えているところ、日のもとの歌には
堕涙
(
だるい
)
の音が聞える。
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
沈める
音
(
おと
)
の
絃
(
いと
)
の
器
(
き
)
に、
桛
(
かせ
)
をかけたる思にて
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
方
(
はう
)
の
大將
(
たいしやう
)
ともなすべき
器
(
き
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
素
(
もと
)
より
相
(
あい
)
善
(
よ
)
からざるの
私
(
わたくし
)
ありしに
因
(
よ
)
るとは云え、又実に卓の才の大にして
器
(
き
)
の偉なるを
忌
(
い
)
みたるにあらずんばあらず。道衍の忌むところとなる、
卓惟恭
(
たくいきょう
)
もまた雄傑の士というべし。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
事敗れて
之
(
これ
)
を
吾
(
わ
)
が徳の足らざるに帰し、功成って之を数の定まる有るに
委
(
ゆだ
)
ねなば、
其
(
その
)
人
(
ひと
)
偽らずして
真
(
しん
)
、其
器
(
き
)
小ならずして偉なりというべし。先哲
曰
(
いわ
)
く、知る者は言わず、言う者は知らずと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“器”の意味
《名詞》
(うつわ)主に食物や飲料を保管又は分配するために用いるもの。
(うつわ)人の度量、包容力。
(出典:Wiktionary)
器
常用漢字
小4
部首:⼝
15画
“器”を含む語句
陶器
器量
器物
容器
武器
陶器師
食器
土器
器械
器具
不器量
推進器
石器
楽器
聴診器
石器時代
玻璃器
御器量
計量器
器量人
...