“和船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わせん85.7%
おおぶね14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きなオールを、ひとりで二本あやつるのはむずかしいので、明智はくふうをして、一本のオールを和船わせんのろのようにつかって、ボートをこぎました。
仮面の恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
アンドレア李旦の船は三二段帆のさよぶね(和蘭造りの黒船)で、和船わせん前敷まえしきにあたるところに筒丈つつだけ、八尺ばかりの真鍮しんちゅうの大筒を二梃据えつけてあった。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
庭の眺めになるほどの距離にある相生橋から越中島の商船学校前には、避難して来ていた和船おおぶね幾艘いくそうも道路に座ってしまったほどで、帝都には珍らしい津波だった。