“桅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
50.0%
くちなし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アンドレア李旦の船は三二段帆のさよぶね(和蘭造りの黒船)で、和船わせん前敷まえしきにあたるところに筒丈つつだけ、八尺ばかりの真鍮しんちゅうの大筒を二梃据えつけてあった。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
夜があけると、四里ほど向うに、二三段帆の黒船がサンチャゴと並んで走っているのが見えた。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
楡とくちなしを植えたのは、火災を封じたものらしい。向き合った一棟が朱雀造りで、梅と棗を植えたのは、盗賊避けから来たものらしい。
天主閣の音 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)