“紀伊(き)” の例文
鈴ちゃん僕が紀伊(き)の国を踴(おど)るから、一つ弾(ひ)いて頂戴と云い出した。野だはこの上まだ踴る気でいる。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ところへ野だがすでに紀伊(き)の国を済まして、かっぽれを済まして、棚(たな)の達磨(だるま)さんを済して丸裸(まるはだか)の越中褌(えっちゅうふんどし)一つになって、棕梠箒(しゅろぼうき)を小脇に抱(か)い込んで、日清談判破裂(はれつ)して……と座敷中練りあるき出した。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)